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*** LP ： Japan / 79 (73) / Victor (Virgin) / VIP-4047 ***
■　コンディション　■
A- / A
ジャケットは背の淵に細い剥がれと左下に2mm以内の角打ちがあるので「A-」にしました。
盤面には薄いひげが数本あるものの気になる擦れもなく、中古としては申し分のないコンディションです。
帯は付いていませんが、ライナーと歌詞は付属しています。

73年のVirginレーベル発足を祝うスタジオでの豪華セッションを記録したアルバムです。
スティーブ・ヨーク（Steve York）を中心に、エルキー・ブルックス（Elkie Brooks）、マイク・パトゥ（Mike Patto）、オリー・ハルソール（Ollie Halsall）、グラハム・ボンド（Graham Bond）、ティム・ヒンクレー（Tim Hinkley）、ボズ・バレル（Boz）、イアン・ウオーレス（Ian Wallece）、ロル・クックスヒル（Lol Coxhill）などが入乱れての大セッションです。
完全に「酒（だけじゃないでしょうが……）飲んでパーティー」で演奏も録音も思い切りラフで、雑談まで収録……演奏したくなった奴等が演奏するのを垂れ流しで録音し、後になって編集したのかな。
演奏面で特筆すべきはパトゥ（Patto）のマイク・パトゥとオリー・ハルソールの2人の大活躍ぶりでして、特にオリー・ハルソールは11曲収録のうちギターで6曲、ピアノで2曲参加しています。
スティーブ・ヨーク主催なのでベース演奏は2曲だけですがボズ・バレルが3曲で素晴らしい喉を披露しており、イアン・ウォーレスとのコンビが復活しているのも嬉しいですね。
個人的に特に好きな曲を3曲だけ……
ヴィネガー・ジョーの名曲A-1「See The Light」をエルキー・ブルックス、ティム・ヒンクレー、スティーブ・ヨークを中心にオリー・ハルソールらが楽しげに演奏しています。
A-3「Hey God」はパトゥ（Patto）の1stを彷彿とさせるジャージーなミディアム・スローの曲で、マイク・パトゥの燻銀のヴォーカルとオリー・ハルソールのジャズ・テイスト満載のギターを堪能できます。
それまではしゃぎまくっていたマイク・パトゥがピアノで弾き語るランディー・ニューマンの名曲B-4「I'll Be Home」はボズ・バレルとイアン・ウォーレスとのトリオの演奏で、過小評価も甚だしい天才歌手の実力を見せ付けてくれます。
「酒（だけじゃないでしょうが……）飲んでパーティー」のドキュメントなんだから「名盤」とは言えませんが、参加ミュージシャンのコアなファン以外にはほぼ語られることのない「悲運のアルバム」であることを声を大にして言いたい！
初期「Virgin」の雑多性を垣間見せてくれる貴重なドキュメント！
少々見にくいですが、曲ごとの参加ミュージシャンも記しておきます。
【収録曲と参加ミュージシャン】
A-1 See The Light (Tim Hinkley / Elkie Brooks) 6:06
Vocals ; Elkie Brooks, Guitar ; Ollie Halsall, Organ ; Graham Bond, Piano ; Tim Hinkley, Bass ; Steve York, Drums ; Ian Wallace, Cornet ; Marc Charig, Trombone ; John Lee
A-2 Keep On (Tim Hinkley) 3:10
Vocals ; Boz, Guitar ; Ollie Halsall, Piano ; Tim Hinkley, Organ ; Dave Thompson, Bass ; Steve York, Drums ; Ian Wallace, Cornet ; Marc Charig, Saxophone [Alto] ; Graham Bond, Saxophone [Tenor] ; Dave Brooks, Trombone ; John Lee
A-3 Hey God (Mike Patto / Boz / Tim Hinkley) 4:38
Vocals ; Mike Patto, Guitar ; Ollie Halsall, Electric Piano, Organ ; Tim Hinkley, Bass ; Steve York, Congas ; Diane Stewart, Drums ; Rob Tait
A-4 Full Time Love (Little Johnnie Taylor) 5:11
Vocals ; Boz, Guitar ; Mick Moody, Organ ; Dave Thompson, Bass ; Steve York, Drums ; Pete Gavin, Saxophone [Tenor] ; Lol Coxhill, Trombone ; John Lee
A-5 Black Note Meets The White Note (Tim Hinkley / Ollie Halsall) 2:02
Saxophone [Tenor] ; Dave Brooks, Piano ; Ollie Halsall, Piano ; Tim Hinkley, Drums ; Mike Patto
A-6 Trouble, Trouble (Steve York) 3:57
Vocals ; Elkie Brooks, Guitar ; Mick Moody, Piano ; Tim Hinkley, Organ ; Dave Thompson, Bass, Percussion ; Steve York, Drums ; Pete Gavin, Saxophone [Alto] ; Barry Duggan, Trombone ; John Lee
B-1 Male Chauvinist Pig Song (Steve York / Ollie Halsall) 3:50
Vocals ; Boz, Guitar ; Ollie Halsall, Piano ; Dave Thompson, Organ ; Tim Hinkley, Bass ; Steve York, Drums ; Rob Tait, Saxophone [Alto] ; Graham Bond, Trombone ; John Lee, Cornet ; Marc Charig, Backing Vocals ; Diane Stewart, Elkie Brooks, Mike Patto, Ollie Halsall
B-2 Slidin' Sideways (Tim Hinkley / Mike Patto) 4:00
Vocals ; Mike Patto, Guitar ; Ollie Halsall, Organ ; Tim Hinkley, Bass ; Boz, Drums ; Ian Wallace
B-3 Women's Lib Song (Tim Hinkley / Boz / Steve York) 5:14
Vocals ; Elkie Brooks, Guitar [Wah Wah] ; Jim Mullen, Guitar ; Ollie Halsall, Organ ; Dave Thompson, Piano ; Tim Hinkley, Bass ; Steve York, Drums ; Rob Tait, Saxophone [Alto] ; Barry Duggan, Saxophone [Tenor] ; Lol Coxhill, Trombone ; John Lee
B4 I'll Be Home (Randy Newman) 2:47
Vocals, Piano ; Mike Patto, Bass ; Boz, Drums ; Ian Wallace
B5 Do What You Feel (Steve York / Mike Patto) 4:26
Bass, Vocals ; Steve York, Guitar ; Ollie Halsall, Piano ; Tim Hinkley, Drums ; Rob Tait, Cornet ; Marc Charig, Saxophone [Alto] ; Graham Bond, Saxophone [Tenor] ; Dave Brooks, Trombone ; John Lee

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