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*** LP ： ?? (Australia) / ?? (82) / Plastic Inevitation / SECOND 1 ***
■　コンディション　■
A / A
RW ; ジャケット表裏に極々薄いリングウエアがあります。
ペラジャケゆえ、底が1cmほど割れかかっています。
盤面にはひげが数本あるので「A-」にしましたが、傷や気になる擦れはなく、中古としては申し分のないコンディションです。
レーベルには一切のクレジットがありません（ピンクのレーベルがA面になります）。
なおオリジナルは82年にオーストラリアから出ましたが、その後80年代後半に「ブート・オン・ブート」も出ており、

ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの有名なブートレッグで、「ブートレッグ25選」にも選出されていた古典的・裏・名盤です。
本作がヴァーヴを刺激して『VU』と『Another View』の2枚が編纂されたのはファンの間では有名な話で、それ程クオリティーの高い内容です。
最初期から72年まで時期はまちまちで、ライブやスタジオ・デモ、ラジオスポットなどがさほど脈絡なく収録されているのですが、熱狂的なファンが編纂したアルバムなので濃密な内容になっており、裏ジャケットには収録テイクの詳細が書かれています。
熱狂的なUVファンでも興味深い収録曲について、裏ジャケットの解説を参考にして簡単に述べておきます。
まずはA1「Guess I'm Falling In Love（Fever In My Pocket）」で、デビュー作発表とほぼ同時期の67年4月のライヴ・ヴァージョンは貴重すぎます。また、『Another VU』収録ヴァージョンとは異なるそうで、ルー・リードがヴォーカルをとっており、オリジナル・ラインアップのヴェルヴェッツに唯一無二の真に価値のあるライヴ・レコーディングだそうです。
A2「It's Alright (The Way That You Live)」とB2「I'm Not Too Sorry」は66年冬のヴェルヴェッツ最初期のでも録音だそうです。
A3「Pale Blue Eyes」はしっとりとしたフォーク・ロック調の名曲で、68年10月2日のライブ録音です。
B1 Black Angel's Death Songは、ルー・リード、ジョン・ケイル、ニコの3人が一度だけパリで再会を果たしたファンの間では有名な72年1月29日のライブ音源。
B4「Loop」は66年の雑誌についていた珍しいソノシートで、ルー・リード最大の問題作『Metal Machine Music』の雛形になったヴェルヴェッツ・ヴァージョンということになっていますが、個人的には1stよりも思い入れのある2ndのアイデアがこの時点で出来上がっていたのでしょう。いずれにせよ、66年当時にこのような「完全なるノイズ前衛音楽」を公式録音し、発売まで目論んでいた先鋭性には驚かされるばかりです。
音質はまちまち（はっきりいって全体的に良くないです）ですが、熱狂的なファンの編纂でなければ（ブートレッグでなければ）世に出なかった貴重なアルバムです。
【収録曲】
A1 Guess I'm Falling In Love
A2 It's Alright (The Way That You Live)
A3 Pale Blue Eyes
A4 One Of These Days
A5 Radio Ad
B1 Black Angel's Death Song
B2 I'm Not Too Sorry
B3 Stephanie Says
B4 Loop

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