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3L-01554 | 商品ID | 45816320 |
在庫数 |
SOLD OUT |
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3L-01554 - Hugh Hopper, Elton Dean, Keith Tippet, Joe Gallivan / Cruel But Fair - Sold Out
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*** LP : Norway (UK) / 76 / Compendium / FIDARD 4 ***
■ コンディション ■
A / A
ジャケットは裏ジャケットに1cmほどのコーティングの浮きが1本しかない、中古としてこれ以上は望めないコンディションです。
盤面にはひげが1,2本あるだけで擦れもなく、中古としては申し分のないコンディションです。
マトリクスは【A-3 // B-3】(確証はないのですが、プロモ盤もこのマトリクスのようで、プレスはこの1回だけでしょう)。
発売当時の白インナーバッグ付属(破れなし)。
なおこのレコードはノルゥエーのCompendiumの要請によりオスロで録音されましたが、プレスは英国で行なわれたようです。
キング・クリムゾン(King Crimson)参加要請を拒絶した英国ジャズ界の重要ピアニストであるキース・ティペット(Keith Tippett)、元ソフト・マシーン(Soft Machine)のベーシストであるヒュー・ホッパー(Hugh Hopper)とサックス奏者エルトン・ディーン(Elton Dean)に米国人ジャズ・ドラマーで元ギル・エヴァンス楽団のジョー・ギャリバン(Joe Gallivan)による大傑作です。
本作はノルゥエーの「Compendium」の要請によりオスロで録音されましたが、プレスは英国で行なわれたそうです。
さて内容ですが、キング・クリムゾンの『Cat Food』以降ドシャメシャなフリー路線に邁進するキース・ティペットですが、本作ではヒュー・ホッパーと旧知のエルトン・ディーンを含む編成ということで、キース主導でインプロビゼーション主体の演奏になっており、イマジネーション豊かなジャズ・ロックとしても驚異の完成度に仕上がっていて、凶暴にして絶妙の流れをもっていた集団即興の集中度合いの高い驚異の名演です。
爆発力と微妙なニュアンスを併せ持つエルトン・ディーンと明晰で豊かな音色を活かしてソロでも伴奏でもリリシズムとダイナミズムを感じさせるキース・ティペットの演奏をボトムで支えるヒュー・ホッパーにとっては、ジャズ・ロックではないインプロビゼーション主体のアルバムに参加したのはこれが最初で、ベースにファズを使用せずに普通のトーンで勝負しているのが最大の聴き所でしょう。
ソフト・マシーンのレベルの電気の魔術には至らないが、そこはあくまでサックスとピアノを中心にした、ソフト・マシーンとは別個の強烈な即興演奏と見るべきで、力比べのようなニュアンスはなく、熱気とともに明確な知性に裏付けられた審美センスを感じさせてくれます。
そこをマイルス・デイヴィスも心酔していたギル・エヴァンスに重用されたジョー・ギャリバンがドラムだけではなくエレクトロニクスも駆使してボトムを支えており、本作(と『Mercy Dash』)を他のジャズ・ロックとは明らかに異なる地平まで飛躍させたのは間違いのないことでしょう。
どうでもいいことですが興味深い事実は、キース・ティペットとヒュー・ホッパーは、本作と『Mercy Dash』以外には一切の共演がないということです。
収録曲について簡単に触れておきます。
A-1「Seven Drones」はサックスが咆哮し、ピアノが執拗に連打を繰り替えし、リズム隊も一丸となって爆発するハイ・テンションなフリー・ジャズの前半から一転、リリカルなピアノが印象的なジャズ・ロックとなる後半の対比が絶妙な8分を超える熱演で、ホッパーとディーン在籍時代のソフト・マシーンへの追憶としか思えない名演です。
A-2「Jannakota」はジョー・ギャリバンによるモコモコした電子音の上をサックスがのた打ち回る、宇宙遊泳を疑似体験しているような錯覚を覚えるインプロヴィゼーション。
A-3「Echoes」は穏やかなベースとエレピのイントロに導かれて、透明度の高いサックスが官能的なメロディーを紡ぎだしていく、緊張感と安らぎのバランスが絶妙なバラードで、本作の中で最も完成度の高い曲かつジャンルの壁を越えてもっと知られるべき名曲です。
B-1「Square Enough Fire」は、A-2「Jannakota」の編成にエフェクトを少々かけたベースとピアノが加わったもので、前半は電子音の泡立つようなカオスの中から次第にまとまっていくさまは「宇宙誕生の瞬間」に立ち会っているような感覚を覚える視覚的な演奏で、電子音が消えてドラムに替わる後半は、さざ波のようなエレピのリフレインと大海原を突き進むようなリズム・セクションの上を抑制の効いたサックスが風のように舞う、A-1同様にホッパーとディーン在籍時代のソフト・マシーンへの追憶としか思えない痺れるようなジャズ・ロックで、個人的には本作の中のハイライトです。
B-2「Rocky Recluse」は本作の中では珍しくエフェクトをかけたベースとピアノの対話にシンセサイザーの電子音が絡んでくる実験的な小品。
B-3「Bjorn Free」もエコーのかかったベースと抑制されたピアノ、必要最低限のシンバルの響きをバックにサックスによる哀愁のメロディが流れてゆく小品。
B-4「Soul Fate」は前のめりのドラムと上へ下へと駆け巡るピアノの執拗なリフレインの上をメロディアスなサックスが流れていくアンバランスさが面白いジャズ・ロックで、徐々に熱を帯びてきて集団即興となった後に静かにフェイドアウトしていき、余韻を残す秀逸な演奏です。
「フリー・ジャズ」として語られることの多い本作ですが、「フリー・ジャズ」と呼べるのはA-1の前半だけで、実験的なジャズ・ロックといった方が的確でしょう。
秀逸なジャケットも溝に刻まれた音像を見事に視覚化しており、ダメージのない極美品のジャケットを眺めながら聴いてください。
大推薦!
【収録曲】
A-1: Seven Drones (Hopper) 8:27
A-2: Jannakota (Dean/Gallivan) 4:41
A-3: Echoes (Tippett) 8:42
B-1: Square Enough Fire (Hopper/Dean/Tippett/Gallivan) 9:22
B-2: Rocky Recluse (Tippett/Gallivan) 2:27
B-3: Bjorn Free (Hopper/Dean/Tippett/Gallivan) 2:16
B-4: Soul Fate (Hopper/Dean/Tippett/Gallivan) 5:37
【クレジット】
Hugh Hopper ? Bass
Elton Dean - Alto Saxophone & Saxello
Keith Tippett ? Piano
Joe Gallivan - Drums, Percussion & Synthesizer
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※コンディション表記は、「ジャケット / 盤質」の順になっております。
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