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3L-01546 | 商品ID | 45182480 |
在庫数 |
SOLD OUT |
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3L-01546 - Pip Pyle's Equipe Out (Hugh Hopper, Elton Dean etc.) / Pip Pyle's Equipe Out (Mega Rare) - Sold Out
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*** LP : France / 87 / 52e Rue Est / RE 004 ***
■ コンディション ■
B+ / B+
SPSE ; ジャケットの天が3cmほど割れています。
純白の裏ジャケットの上部と背がそれぞれ幅2cmいないで焼けがあります。
コーティング・ジャケットで4辺には1.5cm以内の小さな浮きが散見され、裏ジャケット上部は2ヶ所ほど剥がれかかっています。
盤面にはひげが散見され、また紙擦れがあるので「B+」にしましたが、聴いた限り気になるノイズは拾いませんでした。
マトリクスは手書きで枝番なし、おそらく1回限りのプレスでしょう。
フランスのみの激レア盤。
キャロル・グリムスもいたデリヴァリー(Delivery)を皮切りに、絶頂期のゴング(Gong)、ハットフィールド(Hatfield and the North)、ナショナル・ヘルス(National Health)、ソフト・ヒープ(Soft Heap)といった重要なバンドを渡り歩いた名ドラマー、ピップ・パイル(Pip Pyle)が87年になってようやく発表した1stソロ・アルバム(録音は85年)であると同時に、エキップ・アウト(Equipe Out)のデビュー作です。
80年代に入ってカンタベリー・ミュージック・シーンは本国ではフェイドアウト気味でしたが、実はアメリカや欧州各国で精力的に活動していて、本作もフランスのみで発表されたアルバムです。
ピップに、エルトン・ディーン(Elton Dean)とヒュー・ホッパー(Hugh Hopper)という気心の知れた大御所2人に、ピップのガールフレンドのソフィア・ドマンシッチ(Sophia Domancich)がコアメンバーで、そこにピップとはゴング時代の仲間であるデディエ・マレルブ(Didier Malherbe)がゲストで参加しています。
なお本作はフィル・ミラー(イン・ハフーツ)が87年に発表した1stソロ「Cutting Both Ways」とほぼ同時期に録音され、エルトン・ディーン、ヒュー・ホッパー、ピップ・パイルの3人は両作に参加しています。
本作に収録された楽曲は「ピップ・パイルとソフィア・ドマンシッチ」組と「エルトン・ディーンかヒュー・ホッパー」主導の二つに大別されるのが最大の特徴でしょう。
パイルとドマンシッチの楽曲は比較的ストレートなものでメインストリーム・ジャズに近い感触なのに対し、元ソフト・マシーンのディーン、ホッパー組は作曲も充実したアヴァンギャルド路線なのですが、その両者が無理なく同居している深さのあるアルバムです。
重い曲想になっても、楽しげに演奏している雰囲気が伝わってくるのは、リーダーであるピップ・パイルの性格が現れているのでしょうか(なにしろ世界一能天気なゴングの絶頂期のメンバーですから)。
ほとんど紹介されることのないアルバムですので、収録曲について述べておきます。
A-1「Foetal Fandango」(5:43) ; 管楽器系のシンセサイザーとサックスによる陽気でいながら、つまづきそうな変拍子のテーマがユニークなピップ・パイルの楽曲で、前半はエルトン・ディーンのサックスがよく歌い、中盤からはヒュー・ホッパー独特のファズ・ベースとノイジーなシンセサイザーのデュオがメインになり一気に緊張感が走ります。
A-2「Hannello」(4:12) ; ヒュー・ホッパーの作曲でストレートなサックスのブロウと流麗な生ピアノがスピード感を産んでおり、ジャズ・ロックというよりはエレクトリック・モダン・ジャズといった方がしっくりきます。
A-3「Midnight Judo」(7:42) ; A-2に続きヒュー・ホッパーの曲ですが一転してメロディアスなナンバーで、デディエ・マレルブのジャジーだがどこかクラシカルなフルート(クレジットではB-2とB-3のみの参加になっているが……)がアメリカにもカンタベリー・シーンにもないスマートなヨーロピアン・ジャズを醸し出しています。
A-4「Jocelyn」(4:12) ; ソフィア・ドマンシッチ作曲の最初期のリターン・トゥ・フォーエヴァー(Return To Forever)を思わせるスウィートで爽やかなフュージョン寄りのジャズ・ロックで、エルトン・ディーンがこれほどまろやかなサックスを披露しているのは聴いた覚えがありません。抑え気味ですが、ヒュー・ホッパーのベースラインが実に心地よい!
B-1「Porc-Epic」(7:00) ; 軽快に弾む生ピアノのイントロからして吸いこまれるようなソフィア・ドマンシッチによる楽曲で、サックスを始めとする各楽器のソロの回し方も正統派のジャズ・ナンバーです。
B-2「Janna」(6:46) ; 一転して緊迫感のあるこの曲はエルトン・ディーンの作曲で、サックスとピアノのシリアスなデュオに始まり静かに演奏は続いていきますが重苦しさはなく、演奏は無邪気そのものです。
B-3「Excerpt From 'Reve De Singe'」(6:12) ; ソフィア・ドマンシッチの曲ですが、A-4やB-1から一転してエリック・ドルフィー在籍時のチャールズ・ミンガス楽団のような各楽器のソロ・パートを最大限に活かしたシリアスな正統派エレクトリック・モダン・ジャズ。名曲かつシリアスな名演だと思います。この路線でアルバムを完成させていたら、驚異の名盤になっていたんじゃないかな?
70年代前半の煮えたぎるような熱気を発散していたエルトン・ディーンやヒュー・ホッパーを期待せずに、齢を重ねて肩の力の抜けたおっちゃんたちが青春時代に好きだった音楽を思う存分楽しんでいる、そんな愛らしいアルバムです。
大好きです!
【参加ミュージシャン】
Pip Pyle ; drums
Elton Dean ; sax, alto sax
Didier Malherbe ; flute, tenor sax on B-2, B-3
Sophia Domancich ; piano, synthesizer
Hugh Hopper ; electric bass
【収録曲】
A-1. Foetal Fandango (5:43)
A-2. Hannello (4:12)
A-3 .Midnight Judo (7:42)
A-4. Jocelyn (4:12)
B-1. Porc-Epic (7:00)
B-2. Janna (6:46)
B-3. Excerpt From 'Reve De Singe' (6:12)
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