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*** LP ： ?? / ?? (71) / Black Light / GS 1002 ***
■　コンディション　■
A / A-
ジャケットはリングウエアや角打ちもない、中古としては申し分のないコンディションです。
盤面にはひげも気になる擦れもなく、中古としては申し分のないコンディションなのですが、マイナー・プレス（ブート？）故くプレスが甘く、プチノイズを拾う箇所があるので「A-」にしました。

スウェーデンのサイケデリック・シーンを代表するSSWの一人ジョン・ホルム（John Holm）が在籍した幻のバンドの71年作は屈指の超メガ・レア盤の一つとして有名で、オリジナルは150枚しか存在しないアンダーグラウンド・フェイリャーの唯一作です。
再発されたCDも500枚オンリーで既に入手困難とか……この再発アナログのプレス枚数は何枚なのだろう？
初めて聴いたと告白しますが「コリャ、まいった」……欧米サイケにはあまりない「密室的なのに開放感がある」という矛盾した北欧サイケ特有の雰囲気、そして意外に骨のあるダウナーなサウンドが絶品です。
ポエトリー・リーディング「Green Ocelot」からファズ・ギターをバックにキャプテン・ビーフハートを上品にしたようなダミ声喚き捲りヴォーカルが痛快な「Why Oh Why」へと続くアルバムの冒頭からして強烈です。
生ギターをバックに歌われる投げやりな男女コーラスがアシッド臭ムンムンで、ハープシコードのような音色のギターがフラワーな気分にさせてくれるアシッド・フォーク、ブリジット・セント・ジョンあたりを彷彿とさせるようなメロウかつ鬱屈したフォーク、ドブロのようなスライドギターを使用したVelvet Undergroundを彷彿させるアンダーグラウンドなフォークまで、メロウネスとダーティーさが表裏一体となった絶品アシッド・フォークの見本市のような内容です。
それにしても音がモコモコ（特にベース）で、タマランっす……「音がモコモコ」は自主サイケやフォーク好きには「録音や演奏の技術を越えた雰囲気を醸し出す」という意味で最大の誉め言葉になるので、初めての方は要注意です。
パトロン・セイント（Patron Saint）とブラウンズ・ホーム・ブリュー（Browne’s Home Brew）の糞レアな1stがグシャっと一つになったようなサウンドは病みつきになります……と言っても両者を聴いたことがある人はほとんどいないだろうし、ジャンルも違うのだが、そ〜としか言いようのない快作！
【収録曲】
A-1. Green Ocelot 1:32
A-2. Why Oh Why 2:00
A-3. The Weekend Masquerade 4:08
A-4. Bpol On My Mind 1:31
A-5. Make Your Own Kinda Music 2:35
A-6. Spring 3:50
A-7. All-Night-Looking Lonesome Blues 3:58
B-1. Night Before Berlin 3:14
B-2. Ballad Of Ulysses 3:14
B-3. Never You And Me 3:22
B-4. Spanish Sunday Adieu 4:37
B-5. How Unpleasunt To Meet Mr. Elliott 4:28
【参加ミュージシャン】
John Holm ; guitar, vocals
Stefan Wermelin ; guitar, banjo, vocals
Lasse Ermalm ; bass, percussion, vocals
Torsten "T?tte" Tenmann ; vocal
Dick Blomberg ; keyboards

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