2L-01839 - David Crosby / If I Could Only Remember My Name (UK Matrix-1) - Sold Out
*** LP : UK 1971 / Atlantic / 2401 005 ***
■ コンディション ■
A- / A-
ジャケット:薄いザラ紙のとても繊細な美しい見開きジャケット。左上に小さな擦り傷、四隅にごく軽い擦れ。これ以外は背表紙、四辺もきれいな美品です!
ディスク:レーベルはヒゲが数本、盤自体には擦れがちらほらとありますが、中古としては十分に美品です。
マトリクスはA//1 B//1。もちろん初期レッド&プラムAtlanticの美しいレーベルです。
71年に発表されたデヴィッド・クロスビーの初のソロは、ソロを含めたCSN & Y関連のアルバムの中でも一際特異なアルバムですが、実は裏『Deja Vu』といってもいい内容です(後述するコメントをご参照ください)。
本作は前年9月に交通事故死してしまったCrosbyの恋人に捧げられており、またCSN & Y内での軋轢も反映している(Stillsだけ本作に参加していません)重苦しくも、幻想的な内容です。
水平線に沈む夕日の写真に、心ここにあらずといった表情のCrosbyの顔のアップがコラージュされたジャケットは、当時のCrosbyの心境を反映しているのでしょう。
参加メンバーのポートレイトが載った見開きジャケットも、実に味わいがあります。
薄いザラ紙のとても繊細な美しい見開きジャケットのため、この英国初期盤はなかなか美品がありませんが、これはコレクションするに足る素晴らしいコンディションです。
この名作をマトリクス-1の貴重な英国初期盤美品でどうぞ!!
1曲ごとに参加ミュージシャンとコメントを記しておきます。
【 A-1 Music Is Love (Crosby, Nash, Young) 3:16 】
Crosby、Graham Nash、Neil Youngの3人によるセッションで、完成したらCSN & Y名義で発表しようとしていたとしていたそうです。未完成のテープにNashとYoungがバイブとベースをダビングして完成させていますが、デモのような曲を晴れのソロ・デビュー作の冒頭に持ってくるCrosbyのセンスに脱帽です。
David Crosby ; Guitar, Vocal Graham Nash ; Vocal Neil Young ; Guitar, Bass, Vocal
【 A-2 Cowboy Movie (Crosby) 8:02 】
8分に渡るヘヴィーなサイケデリックR&Bで、Grateful DeadのJerry Garciaの蕩けるようなギターが絶品です。70年7月頃の公私共々混迷を深めていたCSN & Yの状況を唄った曲だそうです。
David Crosby ; Guitar, Vocal Jerry Garcia ; Guitar Phil Lesh ; Bass Mickey Hart ; Drums Bill Kreutzmann ; Drums
【 A-3 Tamalpais High (At About 3) (Crosby) 3:29 】
マイナー調のスキャットによる非常に幻想的な曲です。その後ろで、Jerry GarciaとJorma Kaukonenがさりげなくギターを弾いてるのだから溜まりません。
David Crosby ; Guitar, Vocal Jerry Garcia ; Guitar Jorma Kaukonen ; Guitar Phil Lesh ; Bass Bill Kreutzmann ; Drums
【 A-4 Laughing (Crosby) 5:20 】
超名曲っす! Jerry GarciaのPedal SteelとJoni Mitchellのコーラスが絶妙なこの曲は、Byrds在籍中に書かれた曲ですがByrdsでは取り上げられず(73年のByrds再結成アルバムに収録)、『Deja Vu』のレコーディング中にGrateful Deadのメンバーを招き録音されたそうです。
David Crosby ; Guitar, Vocal Jerry Garcia ; Guitar Phil Lesh ; Bass Bill Kreutzmann ; Drums Joni Mitchell ; Back-Up Vocal Graham Nash ; Back-Up Vocal
【 B-1 What Are Their Names (Crosby, Garcia, Lesh, Shrieve, Young) 4:09 】
Neil YoungとJerry Garciaによるギターの掛け合いが延々と続く幻想的なイントロがたまりません。アタシャこの曲だけでLP片面を費やしてもOKなのですが、一般には「メリハリがない」と酷評されるのでしょうね。後半のCSN&Yタイプのハーモニ・ボーカルには、Grace Slickを始めとするJefferson Airplaneのメンバーに加えてGraham NashやJoni Mitchellが参加しており、タルサに拍車を駆け、眠気を招いてくれて、タマリマセン*^^*
David Crosby ; Guitar, Vocal Jerry Garcia ; Guitar, Back-Up Vocal Neil Young ; Guitar Phil Lesh ; Bass, Back-Up Vocal Bill Kreutzmann ; Drums Joni Mitchell ; Back-Up Vocal Graham Nash ; Back-Up Vocal David Freiberg ; Back-Up Vocal Paul Kantner ; Back-Up Vocal Grace Slick ; Back-Up Vocal
【 B-2 Traction in the Rain (Crosby) 3:40 】
実はこの曲が収録されているから、長いこといつでも聴けるようにこのアルバムを手元に置いておきました。アコースティック・ギターとオートハープの響きが美しいリリカル、かつ幻想的な曲です。しかも、オートハープを奏でるのはうら若きLaurie Allanチャマで、コーラスも担当しております。内ジャケのイモ姉ちゃんっぽいLaurie Allanチャマのポートレイトだけでも、娘を嫁にやる父親の心境が理解できちゃいます……
David Crosby ; Guitar, Vocal Laurie Allan ; Autoharp, Back-Up Vocal Graham Nash ; Back-Up Vocal
【 B-3 Song With No Words (Tree With No Leaves) (Crosby) 5:53 】
『Deja Vu』のためにGraham Nashと2人でレコーディングしたスキャット・タイプの曲で、タイトル通り、歌詞らしい歌詞はありません。CrosbyとNashのハーモニーは絶妙ですが、『Deja Vu』に不採用になったのもよく分かります。さりげない曲ですがバックの演奏に耳を傾けると悶絶必至ですよ。
David Crosby ; Guitar, Vocal Jerry Garcia ; Guitar Jorma Kaukonen ; Guitar Gregg Rolie ; Piano Jack Casady ; Bass Michael Shrieve ; Drums Graham Nash ; Back-Up Vocal
【 B-4 Orleans (Traditional) 1:56 】
Crosbyの多重録音による透明感のあるハーモニーとアコースティック・ギターが全面的にフィーチャーされたサイケデリックな曲です。トラディショナル・ナンバーのアレンジにもCrosbyの才能を感じます。
David Crosby ; Guitar, Vocal
【 B-5 I'd Swear There Was Somebody Here (Crosby) 1:19 】
この曲も、エコーを駆使したCrosbyの声のみで構成された幻想的なスキャットによる実験的な曲です。亡き恋人への鎮魂歌。
David Crosby ; Vocal
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