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*** LP ： Italy / 97 / Tenth Planet / TP 028 ***
■　コンディション　■
A / A
純白のジャケットに経年の疲れはありますが、中古盤としては申し分のないコンディションです。
盤面はひげも気になる擦れもなく、中古としては申し分のないコンディションです。
見開きジャケットの内側には珍しい写真と詳細なライナーを掲載。

シド・バレット（実際、交流があったそうです）と比較され、また、「60年代ウェールズのサイケ・（ボブ・)ディラン」とも称されるも、英語圏では数枚のシングルと幻のアルバム「Outlander」しか残していないMeic Stevens（メイク･スティーヴンス、マイク･スティーヴンス）の貴重な英語でのフル・アルバムです。
が、イタリアのみ、しかもLP1000枚限定（No.入りで、これは｢750｣）で出された発掘音源（メイク公認のアルバムです）で、今世紀になる頃には市場から消えました。
本作は68〜69年の録音で、後に名盤「Outlander」に収録される曲を含む全13曲収録……というよりも、ビートルズのAppleのためにデモとして提出したのに却下された録音が本作の正体のようです。
内ジャケのライナーに書かれていますが、Gary Farrと行動をともにしていた時期の録音で、いい加減な記憶だと「ワイト島フェスティヴァル」にもMeicはGery Farrとステージに上がったとどこがで呼んだ記憶があります（映像はいらないが、音源でも出てこないかな）。
「Outlander」を含めてメイクのアルバムは「最小限のリハーサルでのびのびとした演奏を繰り広げた後のファースト・テイクだ」と公言しているそうですが、「Ghost Town」に収められた楽曲を聴くと「Outlander」ですら「作りこまれた」印象を持ってしまいます。
70年の「Outlander」にも収録されることになる“Love Owed”、“Yorric”、“Ghost Town”も、録音環境の悪さも手伝ってか、素朴というよりも「剥き出し」で、アシッド・フォーク指数が異常に高いです（特にアルバム・タイトルにもなっている“Ghost Town”のテンションの高さ）。
とっと、メイクの場合、「アシッド・フォーク」の範疇に押し込めず、SSWとしての楽曲の高さも評価してください（私はCDとカセット出たメイクの録音は全て持っているはず……です）。
とにかく、Gary Farrの1stに通じる燻し銀の内容で、未発表デモ集みたいな安易さはまったくなく、完成されたアルバムとして愛聴していますし、個人的には「Outlander」よりも素の部分が出ている本作の方が好きです。
【収録曲】
A-1. Roedd Gennyf I Gariad (I Had A Love)
A-2. Factrory Girl
A-3. One Night Wonder
A-4. Love Owed
A-5. It Takes A Countery Boy To Sing A Countery Song
A-6. Need For Need
A-7. Ghost Town
B-1. Myfi YW’r Recheruad (I Am The Beginning)
B-2. Sing A Song Of Sadness
B-3. Ghosts Of Nothing Lie
B-4. Clown In The Alley
B-5. Yorric
B-6. Ghosts Of Solva

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