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*** LP ： ?? / ?? / Action / AR 304 ***
■　コンディション　■
A- / A
穴あきジャケットの一部に3mmほど破れかかった箇所があるので「A-」にしました。
盤面はひげも気になる擦れもなく、中古としては申し分のないコンディションです。

オリジナルは3000ドルは下らないというロサンゼルスの男2人女2人編成の伝説のサイケ・バンド、ミュージック・エンポリウムが69年に残した唯一のアルバムは古くからサイケの古典として知られています。
オリジナル（果たして何枚あるのか…）は見開きのギミック・ジャケットだと言われてきましたが、オリジナルなんて一生拝めないほどの糞レア盤ですし、何度も出た限定再発は知る限りどれもシングル・ジャケットでした。
この再発は「噂」通り入口と窓の部分が切り取られたギミック・ジャケットになっており、非常にポイントが高いです。
予備知識がないとA-1での「Nam Myo Renge Kyo(南無妙法蓮華経)」と怪しい発音で唱えられるお経コーラスに日本人は腰を抜かすでしょうが、60年代後半の東洋志向を考え合わせれば、サイケと東洋思想の見事なコラボレーションであることを理解できるでしょう。
他の曲もヴァラエティーに富んでおり、英国マイナー・フォークのように幽玄で儚い女性ヴォーカルが堪能できる曲、オルガン系プログレ・ハード、臭い立つようなアシッド・フォーク、メロウなソフト・ポップ、ドリーミーなアシッド・バラードととにかく飽きることがなく、全10曲で30分にも満たないアルバムなのにいつ聴いても得した気分になれます。
もしかしたら感覚的に一番近いのはPink Floydの1stなのかなぁ……ギターが前面に出ていないことと、思い切り安っぽいことを除けば、ね。
ミスティック、ドラッギー、ファンタスティック、ドリーミー、メローといったサイケの要素を全て満たしている奇跡のようなアルバムです。
ただでさえ満足していた本作ですが、カラフルなギミック・ジャケを眺めながら聴いていると更なる「至福」という言葉を理解できます。
【収録曲】
A-1. Nam Myo Renge Kyo (2:33)
A-2. Velvet Sunsets (2:30)
A-3. Prelude (2:40)
A-4. Catatonic Variations (1:57)
A-5. Times Like This (1:55)
A-6. Gentle Thursday (3:42)
B-1. Winds Have Changed (2:08)
B-2. Cage (5:05)
B-3. Sun Never Shines (3:56)
B-4. Day Of Wrath (3:20)
【参加メンバー】
Casey Cosby ; Organ, Vocal
Dara Wahe ; Drums, Percussion
Carolyn Lee ; Bass, Acoustic Bass, Organ. Vocal
Dave Padwin ; Lead Guiatr, Acoustic Guitar, Vocal

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※コンディション表記は、「ジャケット / 盤質」の順になっております。

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