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Carla Bley Band (Feat. Elton Dean & Hugh Hopper) / European Tour 1977 (Rare Germany WATT Original)

Carla Bley Band (Feat. Elton Dean & Hugh Hopper) / European Tour 1977 (Rare Germany WATT Original)の画像

SOLD OUT

管理番号 3L-01947
在庫数 SOLD OUT
*** LP : W.Germany / 78 / WATT / 8 ***
■ コンディション ■
A- / A
コーティング・ジャケットのドイツ・オリジナルです(US盤は非コーティング)。
そのコーティングですが、ジャケットの背に沿って幅が最大で1cm未満の浮きが25cm、その他にも4辺に細い浮きがあります。
コーティングの浮き以外は、角打ちや抜けなどのダメージはなく、かなりの美品です。
盤面にはひげや気になる擦れもなく、中古としては申し分のないコンディションです。
マトリクスは【A1 // B1】。

エルトン・ディーンとヒュー・ホッパー、おまけにNRBQのテリー・アダムスまで参加したカーラ・ブレイ・バンドの77年の大傑作です。
本作はタイトルから「ライブ盤」として紹介しているレビューを見かけますが、ツアー中の77年9月にミュンヘンのスタジオで録音されています(裏ジャケットに明記されています)。
80年以前のカーラ・ブレイは欧州での人気の方が高かったようで、本作の録音がされたのはドイツだし、ジャケットもコーティングで、ドイツ盤をオリジナルとする人もいます。
本作のやっかいなところは、カーラ・ブレイは知名度のわりにはセールスがともなわず、おまけにジャズ専門店でも「ストレート・ジャズ」「フリー・ジャズ」「ビッグ・バンド」など店によって置いてあるコーナーが違うし、更にエルトン・ディーンとヒュー・ホッパー参加なのでその手の店では「プログレ」にあったりと、ジャンル別け困難でなかなか見つからないアルバムということでしょう。
更に「WATT」レーベルの中で、最も入手が困難なアルバムというのが私の実感です。
さて、本題です。
カーラ・ブレイは60年代のフリー・ジャズの重要人物で、チャーリー・ヘイデンの歴史的傑作『Liberation Music Orchestra』(69年)にピアニスト兼アレンジャーとして参加したことで広く知られるようになりました。
当時の夫マイク・マントラーと「Watt」レーベルを立上げ、ジャズをベースにしつつもジャック・ブルースやロバート・ワイアットなどのロック・ミュージシャンも積極的に登用した意欲作を数多く残しています。
60年代から名を馳せてきたカーラ・ブレイですが、ソロ名義でのデビュー作は本作になります。
よく「辛辣で嘲笑的なユーモア」とか「実験的かつポップ志向」などと評されますが、カーラ・ブレイは純粋に「自分のやりたいことをやってるん」ちゃうんかな〜?
出来不出来はあるけれどカーラ・ブレイのアルバムは単純に楽しいし、本作に参加している元ソフト・マシーンのエルトン・ディーン(as)とヒュー・ホッパー(b)、ゲイリー・ウィンド(ts)なんて一癖もある二癖もあるツワモノたちが、これほどノビノビと演奏しないと思うのよね。
とにかく本作を一言で言えば、『カーラ姉さんにひれ伏した一流ミュージシャンが頑張っているのだ!』ってとこかな?
それじゃ、いい加減な各曲感想をm(__)m
A-1「Rose and Sad Song」(11:05)は「おいおいムード歌謡かよ」ってなイントロで始まるエロティックなラテン・テイストの前半から、後半の渋さ知らズがカスに思えるソロ回しに流れる自由気儘な演奏です。
A-2「Wrong Key Donkey」(7:47)は映画のオープニング・テーマのようなホーン・アンサンブルの後に、エルトン・ディーンがソフト・マシーン他でのアヴァンギャルドな演奏とは正反対の正統派ジャズ「泣きのソロ」を聴かせ、エルトン坊やに寄り添う「カーラ姉さん」のチープなエレピもタマランでっすん*^^* 個人的には本作のハイライトです!
B-1「Drinking Music」(4:18)は哀愁のキャバレー音楽でして、クルト・ワイルを思い出しちゃいました……そっか、本作が「ドイツ録音」を思い切り納得?
B-2「Spangled Banner Minor and Other Patriotic Songs」(19:17)は、嫌味なほどマイナーにアレンジした『星条旗よ永遠なれ』」に始まり、オリジナル曲や、ドイツやらフランスやらのナショナル・アンセム(国歌)をドシャメシャにメドレーで演奏しており、有名な『ウッドストック』でのジミヘンの演奏に引けをとらないってか、この曲のほうが素である分よっぽど毒気が強い! エルトン・ディーンやヒュー・ホッパーそしてゲイリー・ウィンドといった英国ミュージシャンも溌剌としています。大統領選挙に合わせてツアーをするようになった80年代のフランク・ザッパのライブ音源よりもよっぽど毒気とユーモアがあり、「世界遺産的名演」と断言します!
そっか、言い忘れてた……
我耽溺のヒュー・ホッパーですが、いつになく正統派ベーシストに徹しているんだが……例えばB-2「Spangled Banner Minor and Other Patriotic Songs」の終盤などで、我慢できずにエフェクトかけまくった変態ベース・プレイを披露しております。
ジャズやロックを飛び越えた、とんでもない名盤だと思います!!!
コーティング・ジャケットのドイツ・オリジナルです。
【参加ミュージシャン】
Carla Bley - organ, tenor saxophone
Michael Mantler - trumpet
Elton Dean - alto saxophone
Gary Windo - tenor saxophone
John Clark - french horn
Roswell Rudd ? trombone
Bob Stewart ? tuba
Terry Adams ? piano
Hugh Hopper - bass guitar, bass drum
Andrew Cyrille - drums
【収録曲】
A-1. "Rose and Sad Song" - 11:05
A-2. "Wrong Key Donkey" - 7:47
B-1. "Drinking Music" - 4:18
B-2. "Spangled Banner Minor and Other Patriotic Songs" - 19:17
All compositions by Carla Bley
Recorded at at Bavaria Musik Studios, Munich, Germany in September 1977.

※ご注文商品の発送は、毎週水曜日、土曜日に行っています。
★今週末は23(土) ⇒ 24(日)に変更します
※コンディション表記は、「ジャケット / 盤質」の順になっております。
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