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*** LP ： UK / 88 / Rough / FMSL 2016 ***
■　コンディション　■
A / A
ジャケット、盤面とも一切のダメージのない、限りなく新品同様に近いコンディションです。
モノ録音です。

デイヴ・ケリー、ジョ・アン・ケリー、マイク・クーパー、パナマ・リミテッド・ジャグ・バンドなどを収録し、オリジナルは72年に「Village Thing」から発表された激レア盤です。
67年のEP『「Almost The Country Blues」、68年のオムニバス『Blues Like Shower Of Rain』、69年のオムニバス『Blues Like Shower Of Rain Vol.2』、72年のオムニバス『Matchbox Days』という4枚のレコードから選曲されたアルバムです。
先述の4枚も72年に発表された本作のオリジナル盤も見たこともないのですが、どうやら2曲追加されているようです。
もっと重要なのは、手元にあるCDと照らし合わせたところ（全てがレア盤なので全曲の確認はできませんでしたが）、デイヴ・ケリーの2曲、ジョ・アン・ケリーの1曲、マイク・クーパーの2曲はオリジナル・アルバムには未収録でした。
各々のミュージシャンが数年後にソロ・アルバムを発表したレーベルが異なることを考慮しても、他にもマニア耽溺のレア曲が収録されていると思います。
個人的な思い出は、ブルース・バンドで聴いていたデイヴ・ケリーと名前だけは知っていたジョ・アン・ケリーが収録されていたので購入したものの、「地味やな〜」と思っただけでした。
とにかく88年当時に本作に収録されているミュージシャンの認知度なんてないに等しかったし、英国でも自国の「フォーク・ブルース」系が最脚光を浴びたのは90年代初頭だったと記憶しています。
さっさと売っぱらっちゃったので実に久し振りに聴きますが、餓鬼には分らない「燻銀」とはこのこっちゃ！
マイク・クーパーとデイヴ・ケリーによる冒頭2曲での、2人ともとても20代前半とは思えない達観した演奏は、後年（といっても数年後）のソロ・アルバムよりも突き抜けています。
パナマ・リミテッド・ジャグ・バンドの2曲は、手元に2枚のアルバムがないので印象のみになりますが、後年のオドロオドロシさは希薄で、ジム・クエスキン・ジャグ・バンドに近い感覚があります。
有名曲を多数カヴァーしていますが、独自の解釈をしているところも聴きどころです。
全曲の詳細なリサーチは困難なので、収録曲と各曲の参加ミュージシャンを詳細に記しておきます。
60年代後半の英国ブルース・ロックとは異なる一面を伝えるナイス・コンピ！
マニアにも初心者にもお薦めです。
【収録曲とミュージシャン】
A-1 Bulldog Blues ; Mike Cooper (Vocal, National Guitar) May 1968
A-2 Blues Walking Leke A Man ; Dave Kelly (Vocal, Guitar) March 1969
A-3 StopBreaking Down ; Prager, Rye & Hall [Steve Rye (Vocal, Harmonica), Simon Prager (Guitar), Bob Hall (Piano)] May 1968
A-4 Nothin’ In Ramble’ ; Jo-Ann Kelly (Vocal, Guitar) May 1968
A-5 Searchin’ The Desert ; Al Jones (Vocal, Guitar) November 1968
A-6 Maybelle Rag ; John James (Guitar) March 1969
A-7 Whitewash Station ; Panama Limited Jug Band [Chris Anderson (Vocal, Harmonica), Tony Ralph (National Guitar, Kazoo), Brian Strachan (Guitar, Cymbal), Ron Needes (Mandolin), Peter Hossell (Jug)] April 1968
B-1 Travellin’ Blues ; Dave Kelly (Vocal, Bottleneck Guitar) March 1968
B-2 Cottonfield Blues ; Ian Anderson (Voval, Guitar) & Elliot Jackson (Harmonica) December 1967
B-3 Dark Road Blues ; Missouri Compromise [Peter Hossell (Vocal), Steve “Lump” Gamagee (Guitar), Chris Turner (Harmonica) April 1968
B-4 Black Snake Moan ; Mike Cooper (Vocal, National Guitar) March 1968
B-5 Cocaine Habit ; Panama Limited Jug Band [Chris Anderson (Vocal, Harmonica), Tony Ralph (National Guitar, Kazoo), Brian Strachan (Guitar, Cymbal), Ron Needes (Mandolin), Peter Hossell (Jug)] April 1968
B-6 Inverted World ; Mike Cooper & Ian Anderson (Bottleneck National Steel Guitar), Chris Turner (Harmonica) May 1968
B-7 Spoonful ; Wizz Jones (Vocal, Guitar) August 1970

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