*** LP ： UK / 97 / Creation / CRELP 184 ***
■　コンディション　■
A /A
ジャケットは角打ちや4辺の擦れもない、中古としてこれ以上は望めない極上のコンディションです。
盤面に極薄いひげが数本あるだけでや気になる擦れもなく、中古としてこれ以上は望めない極上のコンディションです。
マトリクスは【A-1-1- // B-1-1-】（これ以外にみたことはなく、アナログのプレスは1回限りでしょう）。
歌詞やデータの載った美麗な内袋を付属（破れはありません）。

90年代半ばに『ロック・ダイビング・マガジン』周辺を震撼させた「女ロニー・レイン、はたまたコリン・ヘア」ことイーダ(Idha)が97年の発表した2ndアルバムで、本作を発表した後に音楽シーンから消えてしまいました。
1stは絵に書いたような「イギリスのアメリカ」路線でしたが、この2ndではちょっとポップになった感じで、数曲では控え目なストリングスやハードなギターも聴け、より多くのリスナーに受け入れられる内容になりました。
ジャケットの表裏と内袋の表裏を合わせて4枚あるジャケット・サイズのポートレイト写真が、スウェーデン出身の彼女らしい北欧的な美しさです。
さて内容ですが、相変わらずイーダのソング・ライティング能力の高さは特筆すべきもので、本作では全曲の作詞作曲を彼女自身が手がけています。
前作の「イギリスのアメリカ」的な色合いこそ薄れましたが、ロック、ポップス、カントリー、ボサノバ（北欧で人気のあるボッサ・タイプの曲）など様々なタイプの曲が収録されています。
個人的には「イギリスのアメリカ」的な1stが好みですが、イーダの出自を考えるとちょっと「胸がキュン」とするような切ないポップ感覚が表出されたこの2枚目の方がよりイーダ本来の姿に近いのでしょう。
特にアルバム冒頭からのA-1「Sorry Sorry」、A-2「Always Been With You、A-3「Going Down South」の3連発は流れもスムースで、女性SSWアルバムとしての水準は相当なものです。
個人的にお気に入りなのは前作の「イギリスのアメリカ」を踏襲しているにミディアム・スローのB-4「Fields Of Avalon」で、ちょっとロリータっぽい艶やかさと従来の素朴でゆったりとした感覚のアルバムを残して欲しかったものです。
最後に、イーダのちょっと舌足らずで甘えたようなクリスタル・ヴォイスはやっぱり魅力的です。
90年代後半のアルバムですが、70年代の女性SSWテイストに満ち溢れており、ジャケットや内袋のポートレイト写真も含め、名盤だと思います。
元々プレスの極端に少ないアナログに加えて、特にこの2ndはここ数年極端に出球が減っています。
熱烈大推薦！
【収録曲】
A-1. Sorry Sorry
A-2. Always Been With You
A-3. Going Down South
A-4. Still Alive
A-5. Mercy Me
B-1. Sweet September Rain
B-2. Me And Johnny
B-3. Troublemaker
B-4. Fields Of Avalon
B-5. Just Moved In