*** LP ： UK / 2006 (69) / Lightnning Tree / Light Flash 003 ***
■　コンディション　■
A / A
ジャケット、盤面ともにダメージはなく、限りなく新品同様に近いコンディションです。

中心人物デヴィッド・ルイス（Dave Lewis）はアンドウエラ（Andwella）名義でのスワンプなアルバムでお馴染みですね。
本作はAndwellaの前身バンド、アンドウエラス・ドリーム（Andwellas Dream）名義での唯一のアルバムです。
オリジナルはよく知られているのに実物はまず拝めない激レア盤で、これは2006年にデヴィッド・ルイス公認のもと再発された際に少数プレスされたアナログです。
アンドウエラス・ドリームは67年からアイルランドはベルファウストで活動していたそうで、デビュー作にもかかわらずしっかりとまとまったアルバムです。
いかにもなジャケのせいなのか、古くから激レア・サイケの古典として有名でしたが、曲調はサイケの枠の収まらず多彩で、この時代ならではの「サイケ風味」ととらえるべきでしょう。
音がきらきら輝いており、ファズ・ギターや虚飾性のある効果音はいかにもサイケデリックなのですが、サイケデリックになくてはならない浮遊感が希薄なのが本作の一番の特徴なのかもしれません。
後の作品に通じるスワンプな感覚を柱とした「良質のフォーク・ロック」に、「良質のサイケ風味」が加わり、何度聞き返しても飽きることのない素晴らしいセンスをしています。
ダウン・トゥ・アースでありながら、ちょっとサイケで、ところどころでフルートなんかをフィーチャーしてエキゾチックな味もあり、英国的な愁いを帯びたメロディー……と、書き出せばきりがないほど「ブリティッシュ・ロックのエッセンス」を内包した、文句の付けようのない、英国フォーク・ロックの至宝といえるでしょう。
切なさのこもったメロディーを10代から書いていたデヴィッド・ルイスの才能に、あらためて脱帽です。
英国サイケ、英国フォーク・ロック、英国SSWとジャンルを超えた必殺の名盤！
プレスの少ない公式再発のアナログです。
【収録曲】
A-1) The Days Grew Longer
A-2) For Love
A-3) Sunday
A-4) Lost a Number, Found a King
A-5) Man Without a Name
A-6) Clockwork Man
A-7) Cocaine
B-1) Shades of Grey
B-2) High On a Mountain
B-3) Andwella
B-4) Midday Sun
B-5) Take My Road
B-6) Felix
B-7) Goodbye
【参加メンバー】
David Lewis: vocals, guitar, keyboards
Nigel Smith: bass, vocals
Gordon Barton: drums