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*** LP ： ECC / 95 (70) / Parameter / PM01 ***
■　コンディション　■
A / A
ジャケットはリングウエアや角打ちなどのダメージのない、中古としては申し分のないコンディションです。
盤面にはひげや気になる擦れはなく、中古としては申し分のないコンディションです。
ジャケットを変更した再発も出ていますが、これはメンバーの手による限定400枚最初の再発で、裏ジャケットに手書きで「184」とナンバーが入っています。

オリジナル盤は超激レア盤としてコアなファンにその名を知らしめている英国アシッド・フォーク、パラメーターが残した70年の唯一作です。
オリジナルは「人生諦めろ」コース、これはメンバーの手による限定400枚の最初の再発です。
Keith Barrett(b)とTony Mortimer(g/vo)を中心に4人編成のようですが、曲によってに3人だったり、2人もしくは1人での弾き語りと自由気儘な「自主制作」感満開のアルバムです。
内容は……「夢心地のアシッド・フォーク」もしくは「酩酊アシッド・フォーク」でして、しかも思い切り「ロウファイ」でその音の悪さはマニア心を擽ってやみません。
しかしま〜、メンバーたちによる再発なのに、この「ロウファイ」ぶりはただ事ではありません！
音質はショボイだけじゃなくてガサガサしているし、ヴォーカルも虚ろだし、演奏も眩暈がするくらい下手です。
上記の2文は「自主サイケ・マニア」には最高の誉め言葉にもなるケースが多いので、「初心者は手出し禁物」後に「後悔しまくり」の典型的なアルバムです。
では、なぜそのようなアルバムが「人生諦めろ」コース級の評価を得ることになったのか……
まずもって、楽曲の質が実に高いのですね！
実際にシド・バレットに絶大な影響を受けているそうで、ピンク・フロイドの1枚目やシドのソロ1枚目を彷彿とさせますし、その夢心地さや浮遊感は60年代後半の英国アシッド・フォーク好きの心を擽ります。
そんなところに、まるで初期のヴェルヴェット・アンダーグラウンドのように尖がったA7「Lonely Man」を放り込んでくるセンスも見事！（何しろ演奏が酔っているので「VU」のような尖鋭さはなく、アルバムに溶け込んでいるのですね）。
次いで、拙すぎる演奏がまたたまらないのです！
インクレディブル・ストリング・バンドよりもひどいヘロヘロな演奏なのですが、楽曲の質が高いため引き込まれてしまうのですね。
如何にも「英国」らしく時折入るリコーダー（小学生のお遊戯会レベル^^v）も、思い切り微笑ましく、幼かったあの頃の憧憬を思い起こさせてくれる郷愁に満ちているのです。
蝋燭の炎が揺らめくようなヴォーカルと小学生のお遊戯会レベル演奏、そして録音状態の悪さが逆に効果を生んでいる「幻想性」は、プロには作りえない純度の高いプリミティブなものです。
私自身「病人」を自覚しているのでかなりの自主盤を聴いてきましたが、最高峰の1枚でしょう！
熱烈大推薦！……ただし「病人」の自覚ある方のみよん。
う〜ん、タマランっちゃ！
【収録曲】
A1 Piece For The Wicked
A2 Fallen Leaves
A3 Song For Elaine
A4 Sons Of Summer
A5 Odyssey
A6 Sun Gone
A7 Lonely Man
A8 Uncertain Tea
B1 Emmeline
B2 Waves
B3 Virgin Childe
B4 Harvington Hall
B5 Dear Johnny
B6 A Thousand Suns
B7 Glances
B8 Galactic Ramble

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