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3L-01664 | 商品ID | 51504144 |
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4,580円(税込) |
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3L-01664 - June Tabor / Aqaba (Mat-1, Rare Vinyl) - 4,580円(税込)
コンディション違い、仕様違いの同タイトル盤があるかもしれません。アーティスト名等で検索してみてください。
*** LP : UK / 88 / Topic / 12T449 ***
■ コンディション ■
A / A
ジャケットはリングウエアや角打ちのない、中古としては申し分のないコンディションです。
盤面にはひげも気になる擦れもなく、中古としては申し分のないコンディションです。
マトリクスは手書きで「A1 // B1」。
ジューン・テイバーの88年のソロ7枚目。マーティン・シンプソンやリック・サンダースの徹底的に音を削ぎ落とした演奏が功を奏している最高のトラッド・シンギング・アルバムです
88年発売ということで、70年代からリアル・タイムでトラッドを追いかけている熱心なファン以外にはほとんど聴かれた方がいないと思いますが、これは名盤です!
トラッドが5曲で残りの5曲がカヴァーという構成ですがその違いは分からず、まるで短編小説を彼女の声で再現されているようなまどろみを覚えるアルバムです。
美声でも音域が広いわけでもないジューン・テイバーですが、少々ハスキーなアルト・ヴォイスには心を揺さぶられるものがありますね。
存在感のあるジューン・テイバーの歌声に余計なバッキングは無用で、本作でも彼女の歌以外の音を徹底的に削ぎ落とした演奏が功を奏しています。
5人のミュージシャンがサポートしていますが、各曲への参加は多くても3人までで、無伴奏曲もあります。
個人的には涙が出るほど嬉しい参加ミュージシャンが2人います。
まず1人目はフェアポートのリック・サンダースで、ヴァイオリンでの参加は勿論トラッドではアレンジを手がけています。
2人目はジューンとはデュオ名義で名盤「A Cut Above」を残しているマーティン・シンプソン、彼はリック・サンダースとの相性も抜群で、A-4「Where Are You Tonight, I Wonder?」とA-5「Aqaba」で一緒にジューンをサポートするのが個人的なハイライトの一つです。
今後出会えるか分からないレアなアナログ……鑑賞がてら感想を記しておきます。
A-1「The Old Man's Song」はピアノの伴奏のみで訥々とこれまでの人生を振り返るようなジューンの歌声は、ガイ・クラークの名曲「Desperados Waiting for the Train」にも匹敵する説得力があります。ズバリ、名唱!
A-2「Searching for Lambs」はスティーライ・スパンの初期作やメアリー・ブラック在籍時のデ・ダナンあたりと同じ感触の無伴奏独唱ですが、後半から控え目すぎるほどのシンセサイザーと思われる音が被さってくるのが実に効果的です。
A-3「The Banks of Red Roses」はマーダー・バラッド(皆大好き、殺人事件の歌)で、クレジットはないのですが生ギターと控え目なシンセ、そして後半からリック・サンダースの不安を煽るようなヴァイオリンが印象に残ります。
A-4「Where Are You Tonight, I Wonder?」はスコットランドのSilly WizardのAndy Stewart作だそうで、待っていましたの「マーティン・シンプソンとリック・サンダース」による音数の少ないサポートが逆にシンギングに説得力を与えています。個人的には「恥骨にメガヒット(久し振りに出ました、パフィーの亜美ちゃんの名言で、個人的に最大級の賛辞!)」です。
余談……リック・サンダースはフェアポートだとスワッブと比較されて損しているが、ロックもできるしこの曲のようなしっとりとした曲でも味わい深いのでスワッブよりもフェアポート向きだと思うんだが、『Full House』で止っている脳味噌の硬直した諸先輩には理解不能らしい……付加えれば2002年の来日では前回来日(95年頃)で騒いでいたしがないオイラを覚えてくれていて楽屋に入れてくれ、ビールまで奢ってくれたんだった*^^*
A-5「Aqaba」の曲名はヨルダン南部の町で、この曲は第一次世界大戦中にオスマン帝国に反旗をひるがえしてこの町を奪取した「アラビアのロレンス」のことを歌った歌だそうで、A-4に続き「マーティン・シンプソンとリック・サンダース」による少なすぎるほど音数の少ないサポートが物悲しさを演出していています。
B-1「Bogie's Bonnie Belle」は、農作業の季節労働者の間から生まれたボシー・バラッド(ボシー・バンドの「ボシー」です)の中でも最も美しいと評価を得ている曲だそうで、ピアノとバス・クラリネットのみをバックにジューンは丁寧に歌っています。
B-2「The Reaper」は「切り裂きジャック」を題材にしたバラッドで、ジューンにしては珍しくトーンを上げて無伴奏で歌いあげています。「切り裂きジャック」事件は1800年代後半の事件なわけで、逆に情報伝達手段がある程度整っていたと思われるそんな時代まで「伝承歌」が成立していた事実に「社会的な格差の恐ろしさ」を感じてしまいます。
B-3「Seven Summers」はDave Goulder作の曲で、キーボードのみをバックにゆったりと歌い上げています。
B-4「Mayn Rue Plats」はドイツ系ユダヤ人の詩人による悲しい詩に市井の人々がメロディーを付けて歌い継がれていた曲だそうで、バス・クラリネットが印象的なジャージーなシンギングが素晴らしい
B-5「The King Of Rome」は淡いシンセサイザーのみをバックに、淡々と無伴奏独唱スタイルで物語を紡いでいきます。
ジャケットの味気なさで、決定的に損をしているアルバムだと思います。
正統派トラッド・シンギングと、エンヤのように過剰になることなく「必要最低限」でテクノロジーも利用した、素晴らしいトラッド・アルバムです。
CDに移行した88年作ということで、アナログは稀少です。
熱烈大推薦!
【参加ミュージシャン】
June Tabor ? vocals
Huw Warren ? piano
Ric Sanders ? violin
Martin Simpson ? guitar
Dave Bristow ? synthesizer
Ian Blake - bass clarinet
【収録曲】
A-1 "The Old Man's Song (Don Quixote)" (Bill Caddick, John Tams) 3:51
A-2 "Searching for Lambs" (Traditional; arranged Tabor) 2:46
A-3"The Banks of Red Roses" (Traditional; arranged Tabor, Ric Sanders) 3:51
A-4 "Where Are You Tonight, I Wonder?" (Andy M. Stewart) 4:27
A-5 "Aqaba" (Bill Caddick) 4:34
B-1 "Bogie's Bonnie Belle" (Traditional; arranged Tabor) 4:32
B-2 "The Reaper" (Traditional; arranged Tabor) 4:30
B-3 "Seven Summers" (Dave Goulder) 3:40
B-4 "Mayn Rue Plats" (Traditional; arranged Tabor, Ric Sanders) 2:48
B-5 "The King Of Rome" (Dave Sudbury) 3:49
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※コンディション表記は、「ジャケット / 盤質」の順になっております。
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