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Dylan & The Dead (Bob Dylan and Grateful Dead) / S. T. (Rare Vinyl)

Dylan & The Dead (Bob Dylan and Grateful Dead) / S. T. (Rare Vinyl)の画像

SOLD OUT

管理番号 3L-01558
在庫数 SOLD OUT
*** LP : USA / 89 / CBS / OC 45056 ***
■ コンディション ■
A- / A
RW ; 非コーティングのジャケットには光の加減(角度)で気付く程度の微かなリングウエアがあるので「A-」にしましたが、抜けや角打ちなどのダメージはなく、中古としては限りなく「A」に近いコンディションです。
盤面はひげや気になる擦れのない、中古としては申し分のないコンディションです。
表にポートレイト写真、裏に詳細なクレジットの載った内袋を付属(破れなし)。

「サマー・オブ・ラヴ」30周年記念だった87年の夏に6公演のみ行われたボブ・ディランとグレイトフル・デッドのジョイント・ライブ盤で、ネットなどなかった当時『Relix』などから伝わってくる情報にワクワクしていました。
録音を初めとして制作はグレイトフル・デッド側の主導で行なわれていますが、収録曲は全てボブ・ディランの楽曲です。
80年代後半のボブ・ディランは出すアルバムが不評だわ、ライブも集客できないわと精神的にもかなり追いつめられていたそうで、救いの手を差し伸べたのがグレイトフル・デッド側だったそうです
一方のグレイトフル・デッドはといえば、まだ「Touch Of Grey」はヒットしていなかったにも拘らず、5年以上もレコードを出していないのに年間数十本のライブのほとんどがスタジアム級でそのほとんどをソールド・アウトにするほどの集客力があったんだよね。
この6公演はデッドが通常通り2セット行なった後、70年代前半以来の「3rdセット」をディランのために設け、全曲ディランのバックに徹したのでした。
なのにディランは「どのライブもデッドヘッズばかり」とぼやいていましたが、デッドのようにライブを続けることに活路を見出し、「Never Ending Tour」と名付けたツアーを開始し、その後の衰えぬ活動は皆さんにもご存知のことでしょう。
この時のジョイントを境にグレイトフル・デッドはディランの楽曲の多くをステージのレパートリーとし、一方のディランもデッドのステージに飛び入りしたり、ジェリー・ガルシア逝去の後はステージでデッドの楽曲を取り上げています。
前置きが長くなったついでに……
20年前にはデッドヘッズ(テープヘッズ)を自認していた私が今でも時折耳を傾けるグレイトフル・デッドのアルバム(膨大なライブ盤を除く)は、ボブ・ウイアー名義の『Ace』、『American Beauty』、最終作となった『Built To Last』、一方のディランのアルバムでは30年来の最愛聴盤は不動で『Slow Train』なんです。
テープトレードは知っていても、やり方を知らなかった私にとって、本作は待望のアルバムで、しかもA-1「Slow Train」から始まるのです!
思い入れの強い曲のみ印象を記しておきます。
A-1「Slow Train」 ; ディランといえば初期のフォークや、「Like A Rolling Stone」、そして『欲望』といった一般的なイメージしかなかったのですが、高校生の時にこの曲をラジオで聴いて腰を抜かしたものでした。今ではゴスペル及びサザン指向を理解できるのですが。歌詞を吟味することなんかほとんどないのですが、「ゆっくり汽車がやってくる」とは何を暗喩しているのだろうと英和辞書を片手に悩んでいたっけ。デッドのマッタリ感を知ってもらうには最適の演奏ですし、コーラス・ワークを含めたデッドの浮遊感のある演奏とジェリー・ガルシアの美しすぎるギターに身を委ねて、ディランもリラックスしまくっています。
B-2「All Along the Watchtower」 ; ジミヘンを筆頭に、バーバラ・キース(Barbara Keith)、アフィニティ(Affinity)、反則技としてはスエーデンのヒッピー・サイケであるトラッド・オー・グラス・ステナーなど数多くのカヴァーのある名曲ですね。その他のメンバーがリズムに徹してジェリー・ガルシアにギターを弾きたいだけ弾かせる瞬間のマジカルさときたら、なのに主役のディランを立てているってのはグレイトフル・デッドにしかできない技でしょう。ジェリーのギターに隠れがちなもう一人のギタリスト(にしてメイン・ソングライター)であるボブ・ウイアーのギターが産み出すグルーヴもただ事ではありません。
B-3「Knockin' on Heaven's Door」 ; B-2に続き、カヴァーも多い有名曲ですが、デッドのヘタウマなコーラスと会場も一体となって「Knockin' on Heaven's Door」とリフレインを繰り返すしているさまは、感動以外の何物でもありません!久し振りに聴いていて、ただごとではないマッタリ感は「木漏れ日フォーク」にも通じるものがあり、皆大好きヘロン(Heron)にG.T.ムーアが憧れていたのも納得しちゃいました。
コアなデッドヘッズ(いっぱいお友達がいます)にはイマイチ不評なアルバムですが、デッドヘッズは穏やかだけど妙に保守的だからな〜……
笑い話を一つ……97年のディランの来日公演を観に行った友人との会話です。
「いや〜、ディランはデッドのカヴァーばっかりやって、感動しちゃったよ」
「ちゃうちゃう、デッドがディランのカヴァーをたくさんやってるの」
「へ〜、そうなんだ」
ねっ、デッドしか聴かない典型的なデッドヘッズの「優しさに満ち溢れているけれど、どこか依怙地」な一面が窺えるでしょ?
有名なリハーサルも含めて6公演の音源を全て持っているので個人的にはベストな選曲とは思えませんが、プロデュースも担当したジェリー・ガルシアが世に送り出したのですから、デッド・サイドも納得しているはず。
日本ではいまだに狭いサークルでしか評価をされていないグレイトフル・デッドの大らかさと懐の深さを知るには最適のアルバムです>なにしろ、自分たちのライブにディランを迎え、全曲ディランの楽曲でアルバムを発表しちゃうのですから!
ディランも80年代前半の気張ったゴスペル路線を吹っ切るきっかけになり、90年代以降の快進撃に繋がったんじゃなかろうか?
リック・グリフィン(Rick Griffin)によるアルバム・ジャケットも秀逸です。
【収録曲】
A-1. "Slow Train" ? 4:54
A-2. "I Want You" ? 3:59
A-3. "Gotta Serve Somebody" ? 5:42
A-4. "Queen Jane Approximately" ? 6:30
B-1. "Joey" (Dylan, Jacques Levy) ? 9:10
B-2. "All Along the Watchtower" ? 6:17
B-3. "Knockin' on Heaven's Door" ? 6:35
【参加ミュージシャン】
Bob Dylan ? guitar, vocals
Jerry Garcia ? guitar, vocals
Bob Weir ? guitar, vocals
Brent Mydland ? keyboards, vocals
Phil Lesh ? bass
Bill Kreutzmann ? drums
Mickey Hart ? drums

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★今週末は23(土) ⇒ 24(日)に変更します
※コンディション表記は、「ジャケット / 盤質」の順になっております。
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