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*** LP ： Japan / 81 (78) / RVC / RPL-3003 ***
■　コンディション　■
A / A
ジャケットはリングウエアや抜けなどのダメージのない、中古としては申し分のないコンディションです。
盤面にはひげや気になる擦れもなく、中古としては申し分のないコンディションです。
帯は付いていませんが、ライナーを付属。

78年にリリースされたナショナル・ヘルス（National Health）の1stです。
ハットフィールド（Hatfield & The North）のデイヴ・スチュワート（Dave Stewart）、フィル・ミラー（Phil Miller）、ピップ・パイル（Pip Pyle）の3人はそのままで、ベースがハードロック畑では有名なニール・マレイ（Neil Murray）に替わっただけです。
デイヴ・スチュワートはツイン・キーボードを画策していたそうで、実際演奏での活躍はおろか楽曲も提供しているアラン・ゴウエン（Alan Gowen）がゲスト扱いというところに個人的には釈然としないのですが……
演奏は軽快なリズムの上をタイプの異なるデイヴ・スチュワートとアラン・ゴウエンのキーボードをメインに、女性ヴォーカル（女性スキャット）やフルート、クラリネットなど様々な楽器がカラフルに煌めくジャズ・ロックです。
ただちょっと『Uncle Meat』や『Burnt Weeny Sandwich』あたりのフランク・ザッパからの影響を露骨に直感じさせる（というよりも、パクッたとしか思えない）点と、フージョンぽい展開になると初期のリターン・トゥ・フォーエヴァー丸出しになるんだよな。
サウンドは「カンタベリー・ミュージック」としか言いようがなく、デイヴ・スチュワートを中心にした参加メンバーが影響を受けてきたミュージシャンを素直に見直し、自分たちに区切りをつけようとしたのではないか……そう解釈すると合点がいきます。
個人的なハイライトはアラン・ゴウエンとデイヴ・スチュワートが共作したB-3「Elephants」で、その後のアラン・ゴウエンの活躍を予感させる個性が出ていて、ゴウエン逝去の為に急遽バンドを再編して追悼アルバム（大傑作です）を発表した理由が分かります。
個人的には引っ掛かるところはありますが、演奏能力も高く、アレンジも練りこまれていて無条件で聴きやすい、やっぱり名盤ですね。
【収録曲】
A-1. Tenemos Roads (14:43) D. Stewart
A-2. Brujo (10:19) A. Gowen
B-1. Borogoves (Exceot from Part Two) (4:16) D. Stewart
B-2. Borogoves (Part One) (6:37) D. Stewart
B-3. Elephants (14:37) A. Gowen / D. Stewart
【参加メンバー】
Dave Stewart ; organ/electric piano/piano/clavinet
Phil Miller ; guitar
Neil Murray ; bass guitar
Pip Pyle ; drums
John Mitchell ; percussion
Alan Gowen ; synthesizer/electric piano/piano
Amanda Parsons ; vocal
Jimmy Hastings ; flute/clarinet

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