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*** LP ： France (UK) / 79 / IRI (atmosphere) / iri 5003 ***
■　コンディション　■
A- / A
シュリンク入りですが、裏ジャケットのレコード取り出し口付近に直系3mm以内のオレンジ色の染みが二つあります。
RW ; シュリンクに入っていますが非コーティングの銀色のペラジャケのため、表ジャケット上下に薄いリングウエアがあります。
表ジャケットのシュリンクの上に「played in Soft Machine」と記された直系8cmほどの緑のステッカーが貼ってあります。
盤面にはひげも気になる擦れもなく、中古としては申し分のないコンディションです。
マトリックスは手書きで【IRI5003-A // IRI5003-B】。
PATENT NO.入り白インナーバッグ付属（破れなし）。
本作はフランスのレーベルの要請により英国でプレスされました。

ソフト・マシーン脱退直後のヒュー・ホッパーがソロ・デビュー作『1984』」と同時期に吹き込んでいたスタジオ録音と74年3月20日にフランスで行なわれたモンスター・バンドのライブを収めた79年発表の3作目です。
録音当時には発表するつもりはなかったと推測されますが、逆に旺盛な実験精神や特徴的なベース・プレイなどヒュー・ホッパーの音楽性をこれほど明確に打ち出したアルバムはないでしょう（楽曲も全てヒューのオリジナルです）。
久し振りに聴いていて思ったのですが、同時期（70年代前半）のマイルス・デイヴィスのバンドにヒュー・ホッパーが参加していたら「ジャズ史」はおろか「音楽史」そのものが大きく変わっていたんじゃなかろうか……（絵空事ですが、マイルスはジミヘンに興味を示していたし、ソフト・マシーンはジミヘンとツアーを回っているわけですから、そんなに的外れじゃないよね）。
A面は73年にヒュー・ホッパーが1人で多重録音した比較的ラフな曲のスケッチで、キーボードやテープ操作をバックにお得意ファズ・ベースがバリバリと唸っています。
ノイジーかつ挑戦的な曲やスペイシーで浮遊感のあり曲など多彩な楽曲が収められており、後年の「Hopper, Dean Tippet Gallivan」の2作で展開される音楽を、ヒュー1人で試しているような意欲的な録音です。
B面は74年3月20日にフランスで行なわれたモンスター・バンドのライブで、ソフト・マシーンの盟友エルトン・ディーン（Elton Dean）が全面参加しています。
最大の聴きどころは気心の知れたヒュー・ホッパーとエルトン・ディーンの2人によるインタープレイですが、チープなエレピも効果的で、バンドとしてのまとまりもあり、時期的にもまだ極端な前衛性はなく、高水準な王道ジャズ・ロックを展開しています。
少々籠り気味の音質ですが、かえって鬼気迫る演奏をライブ開場で聴いているような臨場感を与えてくれます。
【収録曲】
A-1 Golden Section 3:44
A-2 Sliding Dogs 4:20
A-3 Churchy 7:56
A-4 Lily Kong 3:15
A-5 12-8 Theme 3:15
B-1 Sliding Dogs 3:44
B-2 Lily Kong 5:06
B-3 Nozzles Tecalemit 5:32
B-4 Get Together 7:13
A1 to A5 recorded 1973, Conyer, Kent, GB
B1 to B4 recorded live 20.3.1974, Bordeaux France
【クレジット】
All Instruments ;? Hugh Hopper (tracks: A1 to A5)
Bass ? Hugh Hopper (tracks: B1 to B4)
Saxello ? Elton Dean (tracks: B1 to B4)
Drums ? Mike Travis (tracks: B1 to B4)
Bass - Jean-Pierre Weiller (tracks: B1 to B4)
Keyboards ? Jean-Pierre Carolfi (tracks: B1 to B4)

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