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Elton Dean's Ninesence (Keith Tippett, Alan Skidmore, Harry Miller etc.) / Oh! For The Edge

Elton Dean's Ninesence (Keith Tippett, Alan Skidmore, Harry Miller etc.) / Oh! For The Edgeの画像

管理番号 3L-01551
販売価格

6,480円(税込)

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特定商取引法に基づく表記 (返品など)

*** LP : UK / 76 / Ogun / OG 900 ***
■ コンディション ■
A / A
ジャケットはコーティングの浮きすら1本もない、中古としてこれ以上は望めないコンディションです。
Ogunレーベルに多いのですが、コーティングの張りが強すぎるのか、ジャケットが後ろにやや反り返っています(マッサラなものは、まず見かけません)。
盤面にはひげも気になる擦れもない、中古としてこれ以上は望めないコンディションです。
マトリクスは手書きで枝番なしの「A // B」。
発売当時の内袋を付属(破れなし)。

キース・ティペット・グループ(以下、KTG)やソフト・マシーンのメンバーとして知られるサックス奏者がエルトン・ディーンが、KTG時代の仲間や英国ジャズ界の重鎮を従えて結成した、エルトン・ディーンズ・ナインセンス(Elton Dean's Ninesense)の1stで、76年3月22日にロンドンのグラス・ローツ・ジャズ・クラブでのステージの模様を収録したライブ・アルバムです。
発売元のオガン(Ogun)は、南アフリカ出身のベーシストで、キング・クリムゾンの『Island』で印象に残るベースを弾いているハリー・ミラー(私個人にとっては『Island』は彼のベースが全てです)主催の英国インディー・レーベルで、当然プレス枚数は多くはありません。
本作の主な参加メンバーは、エルトン・ディーン、キース・ティペット(Keith Tippett)、マーク・チャリグ(Marc Charig)、ニック・エヴァンス(Nick Evans)、アラン・スキッドモア(Alan Skidmore)、ハリー・ベケット(Harry Beckett)、ハリー・ミラー(Harry Miller)、ルイス・モホロ(Louis Moholo)ら、キング・クリムゾンやソフト・マシーン周辺で活躍していた腕達者たちです。
サウンドは大雑把に言うと、
KTGの強力ジャズ・ロックにアフロとフリー色が加味されたブリティッシュ・ジャズを展開しており、エルトン・ディーン在籍時のソフト・マシーンのようなサイケの喧噪を引き摺るノリのよい演奏に英国的な陰鬱感と幽玄な美しさを発散している、アヴァンギャルド寄りの強烈なジャズ・ロックです。
単純な話、キース・ティペットの幻想的ながらも超絶ピアノ、エルトン・ディーンを中心とする引き締まったブラス・セクション、ミラーとモホロの達者なリズム隊による文句なく格好のいい演奏で、ソフト・マシーンとKTGの両グループのエッセンスを抽出した極上のサウンドなのですね。
アルバム全体を通しての印象は、即興や前衛的な感じはほとんどなく、キース・ティペットがこれほど寛いでピアノを弾いているレコードもありません。
無条件で楽しいジャズ寄りの少人数編成ジャズ・ロックの各局簡易コメントです。
A-1 Dance (9:05) ; 「パンパカパ〜ン」とホーン隊が吹き、リズムが楽しげにやりたいことをやり出だす始まりは、大人気の「渋さ知らズ」好きには受けまくりでしょうね。テーマ以外は基本インプロなのですが、曲名通り聴いていて無条件に楽しくなる曲で、世間一般に「難解」な音楽をやっていると思われる連中が、「楽しさ」や「自由さ」といったジャズの本質を聴かず嫌いな連中に叩きつけた無邪気な演奏です。
A-2 Fall In Free (4:30) ; ベースがえらく「かっちょえ〜」と思ったらやっぱりハリー・ミラーで、その上をキース・ティペットの即興ピアノが気持ちよく転がり前半と、後半の管楽器を主体としたのテーマとの対比が印象的な曲です。
A-3 Forsoothe (9:00) ; 荘厳なる集団演奏のテーマで始まりますが、全体が徐々に溶解していく中、エルトン・ディーンがリーダー特権でブロウしまくり、そこをキース・ティペットがキング・クリムゾンの「Cat Food」で披露していたお得意の音塊打撃技ピアノ連打で煽りまくるっつう強力な集団投射的ジャズ・ロックの名演です。特にキース・ティペットのピアノは数多い彼の録音歴の中でも、一際美しさが際立っています。
B-1 M.T. (1:50) ; キース・ティペットのリリカルなピアノに導かれ、ホーンがユニゾンで奏でるB-2のテーマ的小曲。
B-2 Friday Night Blues (12:35) ; キース・ティペットのリリカルなピアノとホーンのユニゾン(これが下品でたまりません!)及び各人のソロの対比が気持ちよく、ソリストによって英国的幽玄さを醸し出したり、安酒場でくだを巻いているオヤジのような下世話さになったりする、無条件で楽しい演奏です。
B-3 Prayer For Jesus (3:20) ; ん?……なんか「君が代」みたいに厳かだぞ……勿論、清志郎ヴァージョンだけどね。茶化しちゃいましたが、なんだかスコットランド民謡みたいなもんを思い出しちゃうフィナーレに相応しい穏やかな集団演奏です。
「名盤」というのはあてはまらないと思うのですが、「観たかったライブ」を収録したアルバムです。
大推薦!
【参加ミュージシャン】
Alto Saxophone, Saxello ? Elton Dean
Bass ? Harry Miller
Drums ? Louis Moholo  Piano ? Keith Tippett
Tenor Saxophone ? Alan Skidmore
Trombone ? Nick Evans
Trumpet, Flugelhorn ? Harry Beckett
Trumpet, Horns [Tenor] ? Marc Charig
【収録曲】
A-1 Dance (9:05) Written-By Elton Dean
A-2 Fall In Free (4:30) Written-By Elton Dean
A-3 Forsoothe (9:00) Written-By Elton Dean
B-1 M.T. (1:50) Written-By Elton Dean
B-2 Friday Night Blues (12:35) Written-By Mongezi Feza
B-3 Prayer For Jesus (3:20) Written-By Mongezi Feza

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※コンディション表記は、「ジャケット / 盤質」の順になっております。
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