*** 2LP ： Australia / 79 / Toasted / 2S 906 (2LPs) ***
■　コンディション　■
A- / A
RW ; 表ジャケット下部に薄いリングウエアがあります。
裏ジャケットの白地の部分に薄い染みが浮いています。
SPSE ; シングル・ジャケットにLP2枚を収めているため、ジャケットの底が3cmほど割れかかっています。
盤面は2枚ともひげも気になる擦れもなく、中古としては申し分のないコンディションです。

ジャクソン・ブラウンの古くからの熱心なファンの間では非常に有名なライブで、『ジャクソン・ブラウン・ストーリー』（CBSソニー出版）でも取り上げられている、75年9月にペンシルバニア州の有名なフォーク・クラブ「メイン・ポイント」にデヴィッド・リンドレーとのデュオで出演した時のライブです。
米国ではブートとして出回りましたが、これは79年のオーストラリア盤で堂々とクレジットがある……イタリアも真っ青なくらい権利関係のゆるいオーストラリアですので、当時同国ではオフィシャルとして発売されていたのかしら？
内容は、文句の付けようがないくらい「最高」です！
音質の方も地元ローカルFM曲のエア・チェック音源なので、安心して聴くことができます。
内容の方は『Late For The Sky』ツアーを終えたジャクソンがウォーレン・ジヴォンの再デビュー・アルバムをプロデュースしていた時期にあたり、飛ぶ鳥を落とす勢いで全米、いや全世界的な大スターに上り詰めていく時期のライブです。
それにしちゃMCなどがユルユルで「Asshole」「Fuck」の連発だし、歌詞を忘れてしまい聴衆に教えてもらったり（「Late For The Sky」というのが大笑いなのですが、真面目なファンには受け容れがたいのかも……）、端正なイメージの強い日本とはかけ離れた、若かりし頃の素顔をうかがうことが出来ます。
収録曲もレコード会社やプロモーターとの契約に縛られていない多面性が伺え、本来あるライブとは本作のようなものであるべきです。
最大の注目は当時プロデュースに当たっていた再デビュー直前の旧友ウォーレン・ジヴォンの曲を「Mohammed’s Radio」「Werewolves Of London」「Hasten Down The Wind」と3曲も取り上げているところでしょう。
自作曲に関しては、初期の3作からのベスト・セレクションで、個人的には大満足です。
D面の後半はオールディーズ大会で、ジャクソンの原点を垣間見ることが出来ます。
演奏の方はデヴィッド・リンドレーとのデュオというシンプル極まりない編成でして、リンドレーのギターやフィドルの超絶プレイを堪能できるのも嬉しい限りです。
一期一会の大名盤。
【収録曲】
A-1. Come All Ye Fair And Tender Ladies
A-2. Take It Easy
A-3. Your Sweet And Shiny Eyes
A-4. Long Distance Love
A-5. Fountain Of Sorrow
A-6. Jamaica Say You Will
B-1. Mohammed’s Radio
B-2. Fiddlin’ Around
B-3. For Everyman
B-4. Song For Adam
C-1. Cocaine
C-2. You Asshole You
C-3. Werewolves Of London
C-4. Late For The Sky
C-5. Hasten Down The Wind
D-1. These Days
D-2. Before The Deluge
D-3. Do You Wanna Dance?
D-4. Run Boy Run
D-5. Redneck Friend
D-6. Sweet Little Sixteen
D-7. Pipeline
D-8. Runaway
【参加ミュージシャン】
Jackson Browne ; Vocals, Piano, Guitar
David Lindley ; Guitar, Fiddle, Vocals