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*** LP ： UK / 78 / Topic / 12TS386 ***
■　コンディション　■
B / A-
RW ; 非コーティングのジャケットには、表裏とも上部と下部にリングウエアがあります。
表ジャケット上部に3cmほどの皺が数本あります。
ジャケット右下に角打ちがあり5mm四方以内に皺が寄っています（他の角も軽く打っていますがジャケット表裏へのダメージはありません）。
SPSE ; 天が3cmほど割れかかっています。
高額商品ですので厳しく「B」と評価しましたが、「「B+」寄りのコンディションです。
盤面にはひげが散見されますが、気になる傷や擦れはありません（チリノイズは拾うかもしれません）。
マトリクスは「A-2 / B-1」。
PATENT NO.入り白インナーバッグ付属（横に5cmほどの破れ、2cm四方の赤い判子が捺してあります）。

激レアな72年の「Polydor Folkmill」からの1stがあまりにも有名なバリー・ドランスフィールドですが、78年のソロ2作目もほとんど市場に出回らないアルバムでしょう。
「Folk Mill」からのソロ・デビュー後、兄弟でDransfieldを結成してとロックを取り入れた音を追求していたバリーが、原点回帰してシンプルな世界に戻り、多数のゲスト参加の経験も踏まえた、トラッドの枠に収まらない高水準の内容になっています。
アカペラで始まる冒頭は「1人Steeleye Span」といった趣きで、Steeleye Span『Hark The Village Wait』の1曲目「A Calling On Song」思い起させてくれます。
演奏はバリーのソロもしくは多重録音なのですが、ピュア・トラディストが陥りがちな単調さはまったくなく、70年代に様々なミュージシャンのアルバムに客演してきた経験が反映されているのでしょう。
インストの間に挟まれる全体の3分の1ほどの歌物（一部、語り）が、バリーの男臭い声もあって実にいいアクセントになっています。
サンディー・デニーの「Who Know Where The Time Goes」をインストでカヴァーしているのが泣かせます……ふと思い出したのはバリーを知ったのはサンディーの不朽の名盤『The North Star Grassman and The Ravens』の「John the Gun」での印象的なヴァイオリンだったんだ（バッキング・ヴォーカルも）。
個人的な感想ですが、幻かつ不朽の名盤「Polydor Folkmill」からの1stは正直なところ生真面目すぎてとっつきにくいのですが、25年ぶりくらいに聴いた本作の素晴らしさに打ちのめされてしまいました。
【収録曲】
A-1. Rattling Roaring Willie / Metal Man 3:18
A-2. Fiddler's Progress 2:29
A-3. Who Know Where The Time Goes / My Lagan Love 4:15
A-4. Sheffield Hornpipe / Pet Of The Pipers 2:18
A-5. Up The Aisle Medley ; Wedding March / Brides Wedding / Norwegian Wedding March / Wedding Morris 6:35
B-1. Sandy Bell's 1:19
B-2. Obliged To Fiddle / Planxty Davy / Spanish Cloak 4:32
B-3. Bushes And Briars / Swedish Air 2:45
B-4. O'Carolan's Concerto 3:42
B-5. Recitation Upon A Gentleman Sitting On A Cremona Violin 6:19
B-6. Sally Gardens / Clonmel Races 2:06

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