*** LP ： Australis 1973 / Transatlantic / L34953 ***
■　コンディション　■
B+ / B / RW
ジャケット：表側のみラミネート・コーティングされたタイプ。ラミネート表面は経年の疲れとシワが少し出ています。非コーティング黒地の裏面は写真の通りリングウェアが出ています。下辺中央部5cmほど底割れ。
ディスク：写真の通りの白レーベルです。まるで謄写版のように荒い印刷です。テストプレスかな？？
レーベルにはヒゲが2-3本、盤面も薄い擦れがちらほらあるだけの美品・・・かと思ったら、試聴の結果けっこうチリプチ音やサーフェスノイズが出ます。無音部や静かなパートでは少し気になるかもしれません。ノイズありとお考えください。
内袋は日本盤のようなポリ製丸底タイプ。
マトリクスは2a/2a。

Mr.Foxキャロレーン・ペグ73年のソロ作。
ジュディ・コリンズの"Open The Door"以外は全曲自作で固めています。
バックはアルバート・リー、Oily Ragsのデイヴ・ピーコック、Mr.Foxのアラン・エデンが基本メンバーで、自身の弾くフィドルも大きな比重を占めています。
・・・こう書くといかにも英国流カントリー･ロックとか英国スワンプとかを連想してしまうかもしれませんが、これがさにあらず。
冒頭のジュディ・コリンズ作品他アメリカン・フレイヴァーな曲が3曲ばかりあるも、ほとんどがMr.Foxの2ndのような地の底を這うアシッド臭が立ち込めていたり、重厚なエレクトリック・トラッド路線だったりして初めて聴く方は驚くこと必至です。そして驚きとともに快哉を叫ばずにはおれないでしょう。
まるで"No Roses"のリチャード・トンプソンのように咆哮するアルバート・リーのエレクトリック・ギターには特に脱帽です！
というわけで万人にお薦めできるような作品ではありませんが、このあたりのニュアンスを解する方にはどんぴしゃにはまると思います。

シングルスリーブのオーストラリア盤。
チリプチが出るので特価です。









A1 Open The Door 4:17
A2 A Witch's Guide To The Underground 3:40
A3 Mouse And The Crow 2:48
A4 The Sapphire 3:54
A5 Fair Fortune's Star 9:57
B1 Clancy's Song 4:50
B2 The Lady And The Well 4:25
B3 Wycoller 2:47
B4 The Lizard 3:13
B5 Man Of War 3:12
B6 Winter Pole 4:50

Fiddle, Guitar, Harmonium, Vocals Carolanne Pegg
Guitar Albert Lee
Banjo Keith Nelson
Bass Dave Peacock
Cello Michael Lavelle*
Jew's Harp [Mouth Harp] Paul Rowan
Percussion Alan Eden