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*** LP ： UK / 71? / Trailer / LER 2027 ***
■　コンディション　■
A- / A
RW ; ジャケット表裏の上部に薄いリングウエアがあります（表ジャケットはほとんど気になりません）。
盤面にはひげも気になる擦れもなく、中古としては申し分のないコンディションです。
PATENT NO.入り白インナーバッグ付属（破れなし）。
マトリクスは「A-1 // B-1」。

1970年代の英国のフォーク・リヴァイヴァルの一角を担った名シンガー＆ギタリストであるニック・ジョーンズ(Nic Jones)の2作目です。
パーカッシブなギターテクニックはもの凄いと感じるし、ギター以上に素晴らしいのは彼の表現豊かなヴォーカルです。
張り詰めていて芯が通っているんだけど、まろやかで、美しくて、暖かくて、艶があって、物凄く深みがあって、実に味わい深い歌声です。
また、フィドルの名手でもあり、一番馴染みのあるのはシャーリィ・コリンズ＆アルビオン・カントリー・バンド『No Rose』収録の必殺の名演「The murder of Maria Marten」での後半のフィドルでしょう。
本作にもSteeleye Spanの名演の「Edward」で、味のあるフィドルによる弾き語りを披露しています。
ギターの弾き語りが7曲、フィドルでの弾き語りが1曲、無伴奏独唱が2曲と全曲ニック自身だけの録音なのですが、無伴奏独唱をA-2とアルバム最後前のB-4に収録している全体の構成も見事で、独唱が苦手な私もすっきりと聴くことができます。
個人的に印象的な曲は、軽快なギターの弾き語りのA-1、無伴奏で歌い上げるA-2、Fairportのカヴァーでも有名なトラッドA-3、これまたSteeleyeで結うまいなトラッドをフィドルのみの伴奏で歌うA-4と続くA面の流れにノックアウトです。
板を引っくり返しても、アルベジオ奏法のギターをバックに壮大な物語を淡々と歌うB-2、伴奏なしで独唱しているB-4、分かりやすいメロディの曲がギター伴奏つきのB-5……
つまり、ほとんど全曲ですね。
マザー・グースにも通ずる、無邪気さと残酷さが裏表なジャケットのイラストの雰囲気も最高です。
【収録曲】
A-1. The Lass of London City (2.08)
A-2. Napoleon's Lamentation (2.53)
A-3. The Bonny Bunch of Roses (6.05)
A-4. Edward (3.29)
A-5. The Outlandish Knight (3.35)
B-1. William and Nancy's Parting (2.13)
B-2. Lord Bateman (7.09)
B-3. Dance to Your Daddy (1.29)
B-4. The Two Brothers (3.52)
B-5. The Banks of Green Willow (2.51)
All tracks trad. arr. Nic Jones
Recorded and produced by Bill Leader
Sleeve design by Janet Kerr
Musicians ; Nic Jones, vocals, guitar [1,3, 5-8, 10], fiddle [4]

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