*** CD : Japan 2010 / アトリエ光と風 / NH-0002 ***
■ コンディション ■
■新品CD■
新譜/新品です。写真は開封してありますが、お届けするものはもちろん未開封品です。
成田ヒロシのニューアルバムが早くも届けられました。
1stアルバム「何不自由のない街で」は大好評をいただきまして、おかげさまで当店としては極めてまれな(?)ベストセラー商品となりました。
成田ヒロシって誰??って方は、1stの紹介に詳細を掲載してますのでそちらをご参照ください(このページの一番下にリンクあり)。
彼は以前から下北沢あたりを拠点に“ポエトリーミュージック”というコンセプトのもと、オルガン、ピアノ、アコースティックギター等をバックに(というよりもコラボレーションと言った方がいいか)詩を朗読する活動を続けてきました。そんな活動の成果が結実したのが、遅すぎたデビュー作である「何不自由のない街で」でした。
この「東京マップ」は“ポエトリーミュージック”の第2弾です。
1.ハッピーツゥギャザー
2.西陽の片隅で
3.プラットホーム
4.はっきりいえば
5.東京マップ
6.沈黙した背中
7.暗い春
8.いつも誰かと
9.ゴールドラッシュ
10.春
11.どんな道を
12.町角から
演奏は笠井由紀子(ピアノ)と南正人(ギター、ハーモニカ)の2人!
作曲もこの2人が担当しています。
前作は笠井由紀子とスライドギターの名手古田勘一の組み合わせでしたが、今回は驚くべきことに南正人がギター/作曲で参加しています。
南正人の公式ホームページにも紹介されています。
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私、南正人が音楽の道へ入ってゆく決心をした直接の動機はある一人の人物との出会いにあった。
その人物、成田ヒロシ君から何十年振りかで自作の詩をCD化したいとの話を持ちかけられた。
もちろん、ひとつ返事でOKし、そして2009年夏、彼の工房で緊張と興奮の入り混じった熱き情熱のもと、録音を終えた。
出来ばえは上々、というか実にいいものが出来たと言っていいと思う。
僕にとっては、この作品は約40年前に彼と一緒に取り組んで作った『回帰線』と同じ空気に満ち満ちている。
僕自身も大いに気に入っている。
是非、一度、聴いてみて欲しい。
きっと、何度も何度も聴いてしまうことでしょう。
南正人 公式ホームページより
https://www.minamimasato.com/CDtokyomap.html
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さて中身を聴いてみると、1曲目から実に心地よいフォークロックが飛び出してきます。
成田のピュアな言葉を南のアコギが支え、そこに笠井のピアノがからんできて、さらに南のハーモニカがかぶさってくると気分はすっかり60年代のグリニッチヴィレッジです。
私は、ディランのアルバムでは電気化直前の「アナザー・サイド・オブ」と電気化完全完了とも言うべき「ブロンド・オン・ブロンド」の2作がとりわけ好きなのですが、成田のこのCDは私の耳にはまるで「アナザー・サイド・オブ」のように聴こえてきます。たとえギター1本の演奏であってもタイトなドラムスが幻聴のように鳴り響いている感覚・・・。このあたりが南参加の効果でしょうか。成田版「ブロンド・オン・ブロンド」を聴いてみたい誘惑にも駆られます。
もちろん前作同様ブルースやジャジーな曲もあります。
タイトル曲の「東京マップ」は重く沈みこむようなピアノのリフレインに乗せて、絡みつくように咆哮する南のブルースハープと、感情を押し殺して淡々と言葉を繰り出していく成田の語り口が圧巻の名演!
上京以来引越し16回を重ねながら東京の街を彷徨うさまが、風月堂、DIG、ビザール、ヴィレッジゲート、ヴァンガード、ありんこ、ブラックホークといったキーワードを織り交ぜながら語られていきます。
このアルバムを聴いていたら、友部正人の曲名は忘れたけど“片目をつむったまま年老いた与太者”というフレーズを唐突に思い出しました。成田作品には郷愁の成分がたっぷりと含まれていますが、そこには「少年が片目をつむったまま大人になってしまった」欠落感のようなものが背中合わせに貼り付いています。ポケットに片手をつっこんだまま大人になってしまった少年と言ってもいいかな。少年がポケットの中でかたくなに握りしめていたものは、きっと二度と手に入れることのできない宝物なのです。
言葉が音楽そのものとなって迫ってくるこのアルバムは、シンガーソングライター作品として聴くべきものでしょう。普段SSWを聴いている方なら違和感なく入っていけるものです。まさに目から鱗が落ちるような気分にさせられ、ついでに心が洗われるような浄化作用をも体験させられることでしょう。
ところで、ギタリストとしての南正人ってのも全くイメージできなかったのですが、さすがに毎年多くのライブをこなしているだけあって堂々たるものです。前作の古田勘一が実によく練られた端正なプレイを聴かせてくれたのに対して、南の場合はおおらかさとラフな力強さがあってこのあたりがディランを連想させるのかもしれません。どちらかと言うと内省的な詩が多い成田作品と、南の持つ無国籍感というか大陸的なおおらかさ、開放感がよくマッチしていて、まさに取り合わせの妙を感じさせてくれます。
・・・と書くと、いかにもラフなストロークプレイをザクザクやってるだけと誤解されそうですが、意外と(?)リリカルで繊細なギターも聞かせてくれます。ラグタイム・ブルースのフィンガープレイなんかも見事に弾きこなしていて驚かされますよ。
前作同様ほとんど本人の手売りのみで、インディーズも含めてネット/リアルを問わず一般のCD流通には乗らない私家版です。
この機会に是非どうぞ!!
ジャケットに本人のメールアドレスが記載されており、ここに申し込むとホチキス留めの手製の歌詞カードが送られてきます。
成田氏のHPはこちら
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※コンディション表記は、「ジャケット / 盤質」の順になっております。
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