*** LP : Netherland 1975 / Universe / HOT 107 ***
■ コンディション ■
B+ / A-
ジャケット:薄いニス引きのぺらジャケです。四隅四辺薄スレ。表裏とも微スレ、主に周辺部に小シワ。裏面開口部中央に3cmほどの切れ。
ディスク:レーベルは微細なヒゲがほんの少し。盤面はA1からA3にかけてちょっと目立つスレ。これ以外は微スレがそこそこ見られます。ざっと聴き流しました。A2の中盤で2連のプツ音。これ以外はわずかなノイズ感のみ。ややB+寄りながら全編良好に鑑賞できると思います。実際の音源を参考にしてください。
マトリクスはA 45C1/B 45C1。
新聞サイズの大型歌詞/解説付属(周辺部に小さな切れ少々)。
ダッチフォークの名バンド、イロルトのデビュー作。
異国情緒が漂う女性ヴォーカルの美声に思わずくらくらしてしまうフィメールフォークの名作でもあります。このバンドはやっぱ情感豊かなこの女性ヴォーカルが最高ですね。いわゆる妖精ヴォイスとは少し違って何というか少しざらついた感じがいいんですよ。
曲はトラッド風味の自作で固めており、Fungusあたりの英国風正統派トラッドフォークと較べると土着的な感覚、異国情緒がぷんぷんします。このあたりのほのかなアシッド臭が感じられるところが人気の秘密でしょうか。
この人達はドイツからオランダにかけての北海沿岸にあたるフリジア(フリースラント)地方の音楽を志向しており言語もフリジアです。ジプシー音楽的な異国情緒はそういうところからも来ていそうです。またフリジアには伝統音楽のマテリアルがないとのことで仲間たちとすべての曲を書き下ろしたそうです。そんなわけで全曲オリジナルなのですが普通にトラッド作品として聴けてしまいますね。
アコースティック楽器主体ながら多くの曲でドラムスも入り素晴らしいプログレッシヴ・フォークを展開しています。英国の一流どころにも負けません。極私的にはオランダのスプリガンズと呼んでます。
大推薦!!
オランダ・オリジナル盤。2年後にフィリップスから再発されますが本品は真正オリジナル盤です。
新聞を模したレアな歌詞/解説もしっかり付属。
試聴曲は現品からの取り込み音源です。
A1 Semansunk
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A2 Greate Rodger Fan It Reaklif
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A3 Klaes Kunst
A4 Alde Evert
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A5 It Wite Wiif
[B]De Gudrun Sege
B1 De Skaking
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B2 It Gefang
B3 De Fugel
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B4 De Befrijing
B5 Horant
Composed By - H. Wijnalda (tracks: A4), J. Tulp (tracks: B1 to B4), N. Kalma (tracks: A1 to A3, A5 to B5), Krol (tracks: A1 to A3, A5)
Vocals - Aart Kuyt, Inez Timmer
Electric Guitar, Acoustic Guitar, Twelve-String Guitar - Hans Kerkhoven
Accordion - Geppy Haarsma
Bass, Acoustic Guitar, Guitar [Nylon String], Mandolin, Autoharp - Nanne Kalma
Drums, Percussion - George Snijder
Producer - Irolt, Rudolf Kuipers
Design, Photography By - Wim de Vries