*** LP ： UK 1967 / Fontana / TL.5437 ***
■　コンディション　■
B+ / B+
ジャケット：両面フル・ラミネートコーティングされた美しいジャケです。ラミネートはかるいくすみ、薄汚れ、ツヤも十分あります。背表紙沿いにラミネートの浮き。小シワ。下辺の糊付けが剥がれています。A-寄りの良品です。
ディスク：レーベルはヒゲが少々。盤面も薄スレがそこそこ。ざっと聴き流しました。ところどころでチリプチ、散発的なプツ音。まずまず良好に鑑賞できると思います。A-寄りの良品です。実際の音源を参考にしてください。
マトリクスは
886449 1Y//1▽420 1 1 1
886449 2Y//1▽420 1 1 1
内袋は新しい穴開きタイプが付属。

ジュリー・フェリックスの67年作「フラワーズ」。
65年にタイム誌で"Britain's First Lady of Folk"と評された女性フォークシンガー／シンガーソングライター。ポップ・チャートにもヒット曲を送り込んでおり、英国に米国フォークを広く知らしめた重要人物ですが日本の英国フォーク好きには限りなく無視されていますね。
ネイティブ・メキシカンの血を引く彼女は米国から英国に渡って活躍しました。当時はボブ・ディランの台頭もあって米国フォークが脚光を浴び、また英国国内でもフォーク・リヴァイヴァルが起きて、リアル・タイムで米国フォークを紹介するジェリー・フェリックスは、65年にロイヤル・アルバート・ホールでコンサートを行なった最初のフォーク歌手になったそうです。この頃はキンクス、ジミー・ペイジ、マーティン・カーシー、デイヴ・スォーブリックらとも親交を結んでいたあしい。
米国的でも英国的でもないちょっとエキゾチックなアレンジなアレンジは、聴いていて実に心地よいです。詳細なクレジットはないのですが、サイケ的に飛翔するフルートやアクセントの強いパーカッションなどの使い方なども英米フォークにほんのりとエキゾチックな香りを与えています。
初期作ではボブ・ディランとウッディ・ガスリー、そしてレナード・コーエンなどを紹介していましたが、67年の本作ではいち早くB-1「花のサン・フランシスコ」を取り上げています。他にもボブ・ディラン、フィル・オクス、ドノヴァン、大胆なアレンジのティム・ハーディンのB-4など、英米問わず当時の最先端フォークを取り上げています。
フラワー・サイケなジャケットや選曲を合わせて「1967年」というちょっと特異な1年を総括しているアルバムですね。
オススメ。

英国オリジナル盤。マトリクス1番の初期プレス品。

試聴曲は現品からの取り込み音源です。
A-1. The Flower Lady (P. Ochs) 4:33
A-2. Mexico (Sand And Foam) (Donovan) 2:10
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A-3. Dialogue (I Want To Be Alone) (Jackson C. Frank) 3:15
A-4. Soldat (Wolf Bierman) 1:53
A-5. Somewhere There’s Gotta Be Me (Clint Ballard Jr) 2:11
A-6. The Gates Of Eden (B. Dylan) 5:07
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B-1. San Francisco (Be Sure To Wear Some Flowers In Your Hair) (J. Phillips) 3:02
B-2. The Great Brain Robbery (Julie Felix, J. Melon) 1:48
B-3. Saturday Night (Donovan) 2:34
B-4. Don’t Make Promises (T. Hardin) 2:34
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B-5. Berlin (Julie Felix) 2:09
B-6. Chimes of Freedom (B. Dylan) 6:03
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