*** LP : USA 1969 / RCA / LSP-4219 ***
■ コンディション ■
B / B+
ジャケット: 四隅スレ。背表紙少しザラつき。正面リングウェア出掛かりの薄スレ。白地の裏面は開口部沿いと下辺沿いに水濡れの跡がありシミが出ています。薄汚れ少々。
ディスク:レーベルはヒゲ無し。盤面は米盤らしい粗さがあり、プレスミスの微細な凸部が数か所見られます。薄スレちらほら。ざっと聴き流しました。ところどころでチリプチや散発的なプツ音。鑑賞をさまたげるようなものはなくまずまず良好に鑑賞できると思います。A-寄りの良品です。
RCAのカンパニー内袋付属。
ボニー・ドブソンの69年の6作目。
彼女の代表作とも言える作品。日本ではいまいちな感がありますが、欧米ではカリスマ的人気を誇ります。駄作無し。なのでフィメールフォーク好きならボニー・ドブソンは全部そろえましょうね。本作は「カナダ産女性フォーキーのアシッド・フォーク・クラシック」とも言える内容の名盤です。
60年代前半に5枚のアルバムを残しており、62年に録音した「モーニング・デュー」がフレッド・二ール、ヴィンス・マーティン、さらにはジェフ・ベック・グループらに取り上げられて注目を浴びることに。そのおかげで、カムバック作ともいえる本作を69年にリリースしました。
何故「アシッド・フォーク・クラシック」に括るかといいますと、シタールの音色の酔っ払い指数や、カヴァー曲の時代性とその解釈によります。ディノ・ヴァレンテ作でYoungbloodsで有名なヒッピー賛歌「Get Together」、『真夜中のカーボーイ』の主題歌で、60年代のサイケデリアの憧れだったFred Neil作の「Everybody's Talkin'」をロックンロールにアレンジしてカヴァーしているのですが、フォーク好きにもヴォーカル好きにも、アシッド・ロック好きにも受け容れられる出色の出来栄えなんです。
因みに名曲「モーニング・デュー」はグレゴリー・ペックが主演した『渚にて』にインスパイヤされて書いたそうで、核戦争よる破壊を歌ったものだとか。Grateful Deadが「01/14/67〜06/21/95」までの長きにわたり、ライブのハイライトで演奏してきた曲でもあります。
超強力推薦盤!
米国オリジナル盤。
試聴曲は現品からの取り込み音源です。
A1 I Got Stung 2:56
Written-By - Bonnie Dobson
A2 Morning Dew 3:18
Written-By - Bonnie Dobson
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A3 Let's Get Together 3:07
Written-By - Dino Valenti
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A4 I'm Your Woman 2:57
Written-By - Bonnie Dobson
A5 Time 3:08
Written-By - Hal Shaper, J.P. Bourtayre
A6 Rainy Windows 2:38
Written-By - Bonnie Dobson
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B1 Everybody's Talking 3:26
Written-By - Fred Neil
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B2 Bird Of Space 2:48
Written-By - Ben McPeek
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B3 You Never Wanted Me 3:12
Written-By - Jackson Frank
B4 Pendant Que 2:59
Written-By - Gilles Vigneault
B5 Elevator Man 2:50
Written-By - Chad Allan
B6 Winter's Going 2:40
Written-By - Bonnie Dobson
Producer - Dave Bird, Jack Richardson
Arranged By, Conductor - Ben McPeek
Engineer [Recording] - Ian Jacobson
Cover, Design - Nick Speke
Creative Director - Peter Clayton (5)
Recorded on March 10th-12th, 1969 at Eastern Sound Company and RCA studios in Toronto, Canada