*** LP : UK 1973 / Sain / 1008M ***
■ コンディション ■
A- / A-
ジャケット:正面のみラミネートコーティングされた美しいジャケットです。ラミネートの表面は軽いくすみのみ、つやつやできれいです。小シワ、セビ沿いにラミネートの浮き。非コーティングの裏面は写真ではスレだらけに見えるかもしれませんが、森のモノクロ写真です。軽いスレが少々でまずまず。
裏ジャケットは擦れが多くあるように見えますが、元々このようなデザインです。
ディスク:レーベルはヒゲが少々。盤面は細かな薄スレがそこそこ見られますが表面的なものです。試聴の結果もとても良好でした。見た目はややB+寄りながら良品です。
マトリクスはA-1 / B-1G。
どーでもいいことですが、ウェールズの有名な古城、カーナーヴォン城近所のレコード店の袋が付いています。とてもいい雰囲気です。レアです(笑)。
ウェールズのローカル大スター、ヘザー・ジョーンズの1stアルバムです(73年)。
趣味人には初期のメイク・スティーヴンス(Meic Stevens)とのコラボレーションで有名ですね。
そもそもメイクとは60年代後半にバラ・メニン(Bara Menyn)というフォーク・トリオを組んでいて、69年にEPを2枚発表しています(トリオのもう一人は、後にヘザーと結婚するGeraint Jarman)。ちなみに個人的な無人島盤であるメイクの"Caneuon Cynnar"のサウンドを決定付けているのが、ヘザーの超ミスティックでアシッド風味なフェアリー・ヴォイスなんですね。
さて本作ですが、クレジットがウエールズ語なのでチンプンカンプン...
作詞作曲を見てみるとGeraint Jarmanを中心にヘザーやメイクが書いたオリジナル9曲に、トラッドが2曲という構成です。
演奏は全曲バンド編成ですがシンプルで、主役はあくまでもヘザーの「超ミスティックでアシッド風味なフェアリー・ヴォイス」です。
曲調は基本的にはフォーク・ロック的なたおやかなものですが、DJネタにもなりそうなリズミックな曲や、にぎやかでポップ寄りの曲、ルネサンス(当然ジェーン・レルフの方)を彷彿させるドラマティックな曲もあります。個人的にはメロトロンの大洪水なトラッドに始まり、アシッド・ロック調の曲、「いかにもメイク調」のロマンティックなフォーク・ロック、透明度の高い美しいトラッド、スライド・ギターが飛び交うロックンロールと続くB面の流れが大好きです。
全編ミスティックなフェアリー・ヴォイスに「メリー・ホプキン的純情フォーク・ロック、時々アシッド風味、2曲でメロトロンの大洪水」とまとめておきましょう。
大推薦盤!
試聴曲は現品からの取り込み音源です。
A1 Glyndwr
A2 Pam Yr Wyt Ti'n Wylo Wylo-
A3 O Dyma Fore
A4 Dan Y Dwr
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A5 Roedd Gen I Dy
A6 Dyddiau A Fu
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B1 Tra Bo Dau
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B2 Nos Ddu
B3 Can Y Bugail
B4 Aderyn Pur
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B5 Mynd Yn Ol I'r Dre